
窪園博俊
時事通信社 解説委員
1989年入社、外国経済部、ロンドン特派員、経済部などを経て現職。1997年から日銀記者クラブに所属して金融政策や市場動向、金融経済の動きを取材しています。金融政策、市場動向の背景などをなるべくわかりやすく解説していきます。言うまでもなく、こちらで書く内容は個人的な見解に基づくものです。よろしくお願いします。
有料ニュースの定期購読
購入について記事一覧
76~100/191件
年月で絞り込む
-
- 米長期金利の上昇はどこまで?=いずれにせよ「天井は近い」
- 米長期金利が上昇基調となり、日本の長期金利にも影響してきた。金利動向は株などと違って普段は新聞に載りにくいが、さすがに最近はニュースになっている。どこまで上がるのか、金融政策の観点で水準を探りたい。
- 2018/10/5(金) 16:27
-
- 外国人材の幅広い受け入れ&地価上昇だが…etc=公務員風土と政治主導の帰結
- 基準地価が全用途の全国平均で1991年以降で初めて上昇に転じた。都心部は地価が高騰し、バブルも懸念されるが、本当にそうなるのか。残念ながら、今のところはその可能性は低い。背景を説明してみたい。
- 2018/10/1(月) 6:00
-
- 最初から“インパール”&拙速な移民論=政治主導下の官僚の在り方
- 麻生財務相が閣議後会見で、「『2年以内』というのはまず無理ですよ、と(政府と日銀で)お互いに認識していた」と語った。実に正しい認識で、評価したい。最初から異次元緩和がインパール作戦だったのだ。
- 2018/9/24(月) 6:00
-
- 首相の出口論&空前の税収etc=正常化した中銀資産の在り方
- 安倍首相が空前の税収を誇っている。庶民には痛手の消費税引き上げが奏功し、それでもなお再増税の構えだ。資金循環では政府はお金が余りつつあり、これでは絶望的に金利は上がらない。背景を考察したい。
- 2018/9/17(月) 6:00
-
- スルガ問題・金融行政の責任&マクロ政策の責任etc=リーマン破たんから10年
- スルガ銀行の不正を調査した第三者委員会の報告書が公表された。不正行為のまん延を詳細に紹介・糾弾する報告書だが、行政的な責任も重い。同時に、不正を助長するマクロ政策も見逃せない。改めて解説してみたい。
- 2018/9/10(月) 6:00
-
- 日銀オペの読み方&新興国はFRBの足かせetc=金融政策運営と資産価格
- バブル生成と崩壊。1980年代後半に「バブルを発生させた」のは日銀には最大の反省点だ。バブル制御への思いは強く、今では欧米中銀も似た発想を持つ。問題は、バブル制御の困難さで、改めて考察してみたい。
- 2018/9/3(月) 6:00
-
- トランプ発言と米債の反応&FRB議長の“正しい”講演etc=政治的金融政策の戦術論
- トランプ米大統領がFRBの金融政策を批判した。利上げスタンスが気に食わないのだ。金融政策の独立性を侵害する発言は、インフレ懸念から債券が売られるはず。ところが、買われてしまった。背景を考察したい。
- 2018/8/27(月) 6:00
-
- トルコ問題で唯一の不安は…&解せない論調etc=日銀はなぜ間が悪いのか
- 日銀が「タイトニング」の動くのは、間の悪さを証明する恐れがある。2000年ゼロ金利解除はITバブルは崩壊、06年の量的緩和解除は欧米バブルに先駆けた。そして、今回の長期金利の高め誘導は…。
- 2018/8/20(月) 6:00
-
- 『主な意見』の考察&唐突なサマータイム論etc=“関東軍”としての日銀
- 突然、サマータイムの導入論が浮上した。五輪パラリンピックの猛暑対策として、競技時間を早めるためだという。本当に実現可能なのだろうか。恐らくはシステム的な混乱、労働強化という実害が多いのではないか。
- 2018/8/13(月) 6:00
-
- 日銀決定会合の総評&副作用配慮を評価etc=政策ロジックの破たんは続く
- 日銀が先の金融政策決定会合で、「緩和継続の枠組みを強化」した。緩和強化風の決定だが、実際には長期金利の引き上げた。緩和強化風なのにタイトニングというのはロジック破たんだが、今後も続く背景を考察する。
- 2018/8/6(月) 6:00
-
- 日銀決定会合の考察&緩和の持続性etc=“0.11問題”の本質
- 日銀の長短金利操作は、長期金利の誘導が問題をはらむ。金利の上限を形成する「指し値」は、その変更は金利政策に匹敵するが、実際は現場に丸投げだ。戦略と戦術があいまいになった現行政策の見直しが求められる。
- 2018/7/30(月) 6:00
-
- トランプ発言の考察&逆説的モデルの日銀etc=生産性のマクロとミクロの連携
- 日本経済の低迷は何が原因だろう。ここで「働き方」の問題だとみなしてみよう。そうすると、おかしなことになる。労働者の怠慢が原因になるのだ。そんなバカなことがあるはずはない。改めて考察したい。
- 2018/7/23(月) 6:00
-
- 外貨準備活用の考察&『金融庁の問題意識』について=金融のマクロとミクロの連携
- 金融庁が地方銀行のモニタリング結果のとりまとめを公表した。同庁としての「問題意識」も示されているが、意識の置き方が正しいのかと言えば、本末の転倒した感もうかがえる。改めてその転倒状態を解説したい。
- 2018/7/16(月) 6:00
-
- “良好”な米雇用統計だが…&『ヤバい』講演etc=金融庁はなぜ思いつめるのか
- 日銀の大規模緩和は、物価が目標に全然届かず、デフレとの戦いでは敗戦続きだ。旧軍の敗北戦では、インパール作戦、ガダルカナルの戦い、などお好みでどれにも当てはまる。日銀審議委員の講演で考察してみた。
- 2018/7/9(月) 6:00
-
- 減額で円安!?&ドイツ銀と邦銀の類似性は…=メガバンクと国際競争力
- そもそもメガバンクとはどういう経緯で誕生したのか、改めて振り返ってみたい。また、その国際競争力の変遷もたどってみよう。一部に不安視する論調もあるが、実際は見当違いであると言えるだろう。
- 2018/7/2(月) 6:00
-
- 流動性低下の弊害&下がる賃金etc=中国は米債を売るのか
- トランプ米政権に貿易戦争を仕掛けられた格好の中国。大量保有する米国債売却は、米経済を大混乱させられる格好の対抗手段。米長期金利は急騰し、株は暴落する。だが、果たして実行可能な手段なのか、考えてみた。
- 2018/6/25(月) 6:00
-
- 米朝首脳会談&日米欧の金融政策etc=総裁会見のポイントについて
- 来年夏まで政策金利の据え置く、との方針を示したECBのドラギ総裁。この発言でユーロが急落した。量的緩和の終了から利上げへの円滑な移行を見込んだ市場が梯子を外れた格好だ。その背景を解説すると…
- 2018/6/18(月) 6:01
-
- 110円と3%と金融庁&人手不足の解消!?etc=ゼロ金利とマネタリーベースの関係
- 金融庁が米長期金利の上昇を警告している。地方銀行が米債投資で損失を被るのを懸念するためだ。だが、実際には、金利上昇はむしろ押し目買いで金融庁は「逆指標」となった格好。つまり、ドル円は…
- 2018/6/11(月) 6:00
-
- ユーロの“大型爆弾”&日銀は国債購入減額etc=資金循環で見た邦銀の宿命
- 先週は「イタリア・ショック」が発生した。政治混乱でEU離脱が懸念されたからだ。混乱はいったん収まったが、イタリアがユーロ圏の“大型爆弾”であることに変わりはない。爆弾がさく裂するリスクはなお根強い。
- 2018/6/4(月) 6:00
-
- 櫻井委員の『正論』&戦費としての国債発行etc=邦銀の30年、撤退戦の実情
- 日銀の櫻井審議委員が、リフレ派らしからぬ『正論』を展開した。具体的には、経済は良好でなり、無理に物価を上げることはない、という考えだ。金利の微調整を示唆したものであろう。ただ、実行は難しい。
- 2018/5/28(月) 6:00
-
- スルガ問題の考察&人材の質と収益は…etc=マスコミ報道の財政健全志向
- スルガ銀行の不正融資が発覚した。高収益の背後に不正融資が存在したら、評価していた金融庁の面目もない。処分庁から育成庁への転換を標榜する金融庁だが、スルガ問題は処分庁の復活を求めている。
- 2018/5/21(月) 6:00
-
- FRB『対称的』の考察&仮想通貨と電子マネーetc=1990年代の金融政策運営の補完
- 仮想通貨と(中銀)電子マネーがいっしょくたに議論されやすいが、本来はまったく違うものだ。電子マネーが政府・日銀の信用を裏付けにするのに対し、仮想通貨の価値は定義が難しい。両者は本質的に相いれない。
- 2018/5/14(月) 6:00
-
- 米失業率4%割れ&銀行券動向とキャッシュレス化etc=模範例としての忖度なき日銀
- 銀行券の発行残高がなお増加基調だ。仮想通貨や電子マネーが登場して久しいが、日本は膨大な銀行券残高を見る限り、現金大国に思える。だが、紙幣流通を細かく分析すると、着実にキャッシュレス化は進行中だ。
- 2018/5/7(月) 6:01
-
- 消えた“物価目標”&安易な運用批判=金融政策へのインプリケーション
- 日銀が「展望リポート」から物価目標の達成時期に関する表現を削除した。これは、物価目標の達成を急ぐ方針が撤回されたことを意味する。黒田総裁は否定したが、目標は達成期限を定めない中長期のものとなった。
- 2018/4/30(月) 6:00
-
- あり得ない不祥事&自衛隊の日報etc=なぜ夜討ち朝駆けするのか
- 自衛隊・日報の存在が判明し、公表された。意外にもその内容は読み物として面白い。このことは、日報が公開を前提としない文書であることを示唆する。日銀もそうだが、この手の非公式文書は内部メモとみなせる。
- 2018/4/23(月) 6:01