アニメ「鬼滅の刃」のテレビ版「無限列車編」の第2話が放送されました。先月放送されたアニメ映画「無限列車編」の実質再放送ながら、ツイッターのトレンド1位になるなど、さすがのパワーを発揮しました。しかし、アニメが新作と誤解したり、“再放送”であることを知らずに、ガッカリする声も少なくありませんでした。

 今一度「おさらい」すると、テレビ版「無限列車編」の新作エピソードは、第1話のみです。第2話からは新カットを追加した“再放送”バージョン。本当の新作は、12月5日から放送される「遊郭編」です。

 それを理解しているファンは、テレビ版「無限列車編」の新オープニングやエンディングを楽しんだり、追加カットに喜んでいました。ただし「鬼滅の刃」は、コア・ミドル層だけでなく、ライト層も見ています。事前情報を飲み込めないまま「つい半月前に放送したのに、テレビで”細切れ”にしてやるの?」と言う人もいたわけです。

 なぜ誤解する人がいたかと言うと、9月25日のテレビアニメの放送日発表時にストレートな説明を避けたからです。公式サイトの説明を引用します。

<テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編 制作意図>

アニメ『鬼滅の刃』を多くの方にご覧いただく為、今後に向け、竈門炭治郎立志編、遊郭編、それぞれと繋がるエピソードである無限列車編を、テレビアニメという形で繋ぎます。

テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編は、10月10日(日)より全7話で放送致します。

第1話は、煉獄杏寿郎が鬼殺隊本部を旅立ち無限列車へと向かう道中の任務を描いた完全新作エピソード。第2話~第7話は、無限列車での任務を、約70カットの新作追加映像と新規追加BGM、完全新作予告編、新主題歌映像と共に描きます。

劇場版、テレビアニメ、どちらの「無限列車編」も、お楽しみいただければ幸いです。

「鬼滅の刃」公式サイト(2021.09.25)テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編・遊郭編 放送開始日決定!

 キチンと説明はしているのですが、行間をそれなりに読み取る必要があり、「早とちり」する人もいるでしょう。まあ、制作側からすると新カットも入れ、オープニングやエンディングも入れ、再編集をしています。「実質的に同じ内容です」とわざわざ言うのは避けたいのは、無理のないことです。そして公式サイトでテレビ版の「無限列車編」の「制作意図」をこれだけ丁寧に説明するということは、誤解される可能性がある予測をしているともいえます。

 せめて発表を受けた各メディアの記事で「無限列車編」のアニメ映画とテレビアニメの内容が「実質的に同じ」であることを、第三者的視点から分かりやすく説明できればベターでした。ただ、わざわざ「ほぼ同じ内容です」と書いて盛り下げるよりも、すごさを強調した記事になりがちなわけでして……。

 裏返せば「鬼滅の刃」が、アニメに詳しくない広い層に浸透・波及している証(あかし)とも言えますし、それだけ情報をキチンと幅広い人に伝えるのは難しいのです。むしろ「鬼滅の刃」は、他とは違う「別格の存在」で、今風にいえば視聴者の”ダイバーシティ(多様性)”を示しているとも言えるのでしょう。

 なお12月5日放送開始の新作「遊郭編」に向けて、午後11時15分という時間帯で視聴習慣をつけてもらうのが、テレビ局の狙いとなります。そして第2話以降の実質再放送バージョンのテレビアニメ版「無限列車編」で、どこまで視聴率をキープできるかも気になるところです。

 なおツイッターのトレンドは、トップになった「#鬼滅の刃」以外にも、「オープニング」「エンディング」「新規カット」など関連ワードが次々ランクイン。「鬼滅の刃」とネットとの相性は抜群です。