東京都生まれ。大学卒業後、専門紙記者として5年間勤務。雑誌編集を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に『ビッグイシュー』等で取材、執筆を行っているほか、大学講師を務めている。著書に『ルポ貧困女子』(岩波新書)、『ルポ若者ホームレス』(ちくま新書)、インタビュー集に『99人の小さな転機のつくり方』(大和書房)がある。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
記事一覧
- 更年期世代も抱える「生理の貧困」 支援から見えた女性困窮の実態
1年で瞬く間に知られるようになった「生理の貧困」問題。しかし自治体による無償配布を利用した女性は多くないという。その理由は? コロナ禍で困窮する女性たちの声をもとに望ましい女性支援について考えていく。
- 高齢おひとりさま2人に1人が貧困 オンライン環境なく孤立深まる
高齢者間の経済格差は激しく、高齢単身女性の貧困率は50%近くに達する。コロナ禍で社会が急速にオンライン化する中、環境もスキルもなく取り残される高齢者も少なくないがその声はますます届きにくくなっている。
- 非正規公務員「副業ないと生活できない」コロナで増す負担と1年雇い止めの恐怖
ハローワーク、DV相談など、コロナ禍で利用者が増えているが、その窓口で働く人の多くは1年契約の非正規公務員である。賃金は低く「官製ワーキングプア」と呼ばれる現状を訴えるため、東京で緊急集会が開かれた。
- ベトナムのにぎやかなクリスマスが懐かしい 帰国のめど立たず取り残される実習生ら
コロナの影響により、帰国便に乗れず、日本に取り残される元技能実習生や元留学生たち。仕事もお金もなく路頭に迷う人も出ている。故郷で賑やかなクリスマスを過ごしていたというベトナム人青年らに話を聞いた。
- 「殺害されたホームレス女性は私だ」追悼デモに170人集う
渋谷区幡ヶ谷でホームレス女性が近隣に住む男性に殴り殺された事件から半月が経つ。女性を追悼し暴力と排除に抗議しようと、12月6日夕方、市民団体らが主催する集会とデモが渋谷で開かれ170人が参加した。
- 猛暑でも自転車で移動、利用者宅では感染リスクで崩壊寸前 ヘルパーが明かす苦境
コロナ禍で疲弊する介護現場について報道されているが、介護士たちは以前から困難に直面していた。感染対策のストレス、猛暑の移動、賃金は分刻みで待機時間は支払われない等、当事者によるアンケートから探る。
- 「敷居が低い窓口を」コロナ相談にみる市民と行政、協働の可能性
5月末「コロナ困りごと相談会」が東京・国立市で開かれた。男性からの相談が中心だったリーマン時に比べ、若年女性からの相談なども増えているため、行政含め、さまざまな専門性を持った市民らの協働が欠かせない。
- 「オムツ替える手袋すらない」介護施設休業で最後の砦の訪問介護も崩壊寸前
新型コロナウイルス感染防止のため、休業する通所介護施設が増えてきている。そんな中、訪問介護の重要性が増しているが、ヘルパーの慢性的な不足に加え、手袋などの必需品も手に入らない困難な状況が続いている。
- ネットカフェ追われた女性はどこへ? コロナによる失業・DVで住まい失う
緊急事態宣言が出されてから1週間。休業した多くのネットカフェには女性たちもいた。コロナの影響で家賃が払えなくなった人、DVから逃れて来た人など、通常時よりも多くいたであろう女性たちはどこにいったのか?
- 当事者1000人超調査にみる ひきこもりにまつわる8つのウソ
ひきこもり当事者団体が実施した大規模なアンケート調査の結果が3月末に公表された。アンケートでは、一般に考えられがちなひきこもりの人々に対する知見とは異なる結果も出ている。そのいくつかを紹介する。
- 年金乏しく仕事休めず 働く高齢者を襲う新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの重症化リスクは高齢者ほど高い。日本では高齢者の就労率が高いにも関わらず、特別な対策は取られておらず、疾患がありながら年金が乏しく働かざるを得ない人もいる。働く高齢者に話を聞いた。
- 深夜副業のシングルマザー 「働き方改革」の陰で
政府による副業・兼業が推進されているが、「一つの仕事生活できないため」副業する人が過半数を占める現実がある。残業カットにより、深夜バイトをせざるを得なくなったシングルマザーの現実を追った。
- いじめ、孤立、非正規……生きづらさを抱えた若者たちが教皇フランシスコに出会った
教皇フランシスコが帰国した。核廃絶を訴える姿勢に注目が集まったが、同時に教皇は滞在中、若者に出会うことに時間をかけていた。教皇は社会の中で生きづらさを感じる若者たちにどんなメッセージを残したのか?
- 貧者のための教会めざす教皇フランシスコ
教皇フランシスコの訪日が迫り、その動向に注目が集まっている。ホームレスの人を招いての食事会に象徴されるように、教皇は貧困問題の解決に熱心に取り組み、社会的に孤立した人たちと連帯する姿勢を示している。
- 親による虐待から逃れた女の子が安心して暮らせる家
親からの虐待や経済的搾取などにより行き場を失った女性たちが安心・安全に暮らし、ひとり立ちを支援する「ステップハウスとも」。大阪・釜ヶ崎の街で地域の人々と繋がりながら前に進んでいく女性の姿を追った。
- 高齢おひとりさま200万人が貧困 低年金でパート辞められず
高齢単身女性の2人に1人が貧困状態にある。アンケートによれば5割の単身女性の年金受給額は10万円未満。足りない年金を補うため、パートをかけもちする人も少なくない。悠々自適とは遠い高齢者の現実を考える。
- フリーランスの6割パワハラ、4割セクハラを経験 相談機関なく泣き寝入りも
フリーランスで働く人たちの6割がパワハラ、4割がセクハラを経験していることが、当事者三団体による大規模なアンケート調査で明らかになった。当事者三団体は今回の調査結果に基づく要望書を厚労省に提出した。
- これ以上誰のいのちも失われてはならないカリタス卒業生の一人として
川崎市で起きた理不尽な事件から一週間。事件の衝撃は大きく、犯人が長年ひきこもっていたという情報が一人歩きし、苦しみの連鎖が引き起こされている。
- カリタス学園「愛の教え」さらなる分断を生まないために
カリタス学園の卒業生である私は、事件の犯人へ強い憎しみを感じる。しかし憎しみを増幅させ、不信と恐れによる分断を広げてしまうことは避けなければいけない。カリタス学園(ラテン語で愛)の教えから考える。
- 副業の実態は「非正規の掛け持ち」
政府による副業支援、企業による副業解禁の動きが進められているが、実際に副業している人の7割は年収300万円未満、一つの仕事では生活できないため、仕事を複数かけもちしている人が多いことが明らかになった。
- 孤独からDV夫の元へ戻る妻 婦人保護施設に入れない単身女性 住居を失った女性への支援
東京都国立市のNPO法人くにたち夢ファームでは、貧困やDVにより住居を失った女性たちへの支援を行っている。ケア付ステップハウスやフリースペースを運営し、地域の見守りの中、長期的な支援を目指している。
- 迫りくる貧困・介護問題とひきこもり女子 ひきこもりフェス開催へ! 生きづらさを語り合う
男性に比べ見えづらく、社会的関心が低い女性のひきこもり。しかし最近当事者を中心に場を開き、繋がる動きが広がっています。「繋がり、支える――生きづらさを抱える女性たち」シリーズ第一弾としてアップします。
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