「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文1)本日午前2時28分に再突入し、着陸
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日午後、記者会見を開き、探査機「はやぶさ2」が分離したカプセルの回収状況を説明した。 【動画】「はやぶさ2」が分離したカプセルを無事回収 JAXAが会見(2020年12月6日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「はやぶさ2」が分離したカプセルを無事回収 JAXAが会見(2020年12月6日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:それでは大変長らくお持たせいたしました。10分遅れとなりましたがこれより小惑星探査機「はやぶさ2」、再突入カプセル帰還後記者会見を始めさせていただきます。まず初めに登壇者のご紹介をいたします。駐日オーストラリア大使、ジャン・アダムズ大使。JAXA理事長、山川宏。JAXA宇宙科学研究所所長、國中均。JAXAはやぶさ2プロジェクトチームプロジェクトマネージャ、津田雄一。サテライト会場になりますオーストラリア、ウーメラからのご登壇者です。オーストラリア宇宙庁(ASA)長官、メーガン・クラーク博士。聞こえてますでしょうか、オーストラリア。クラーク長官聞こえていますか。 男性:大丈夫。 司会:はい、ありがとうございます。同じく在オーストラリア日本大使館次席公使、大村周太郎さま。JAXA宇宙科学研究所副所長、藤本正樹、JAXA「はやぶさ2」プロジェクトチームサブマネージャ、中沢暁。最後になりますが私は本日の司会を務めます、JAXA広報部長の鈴木明子です。どうぞよろしくお願いいたします。 回線の都合ですが少しディレイがあるようですのでゆっくりめに進めさせていただきたいと思います。それではまず初めまして、相模原から「はやぶさ2」の帰還報告をJAXA山川理事長よりお話しさせていただきます。山川理事長、お願いします。
再突入時の見事な火球の奇跡
山川:ご紹介いただきましてありがとうございます。JAXA理事長の山川でございます。このたび「はやぶさ2」カプセルが無事回収されたことを喜びとともに報告いたします。「はやぶさ2」カプセルは昨日の午後2時半、探査機本体より切り離され、5分後の14時35分に分離が確認されました。探査機は地球退避軌道変更を行い、新たな探査目標に旅立ちました。カプセルのほうは本日午前2時28分に再突入をし、着陸をしました。再突入時の見事な火球の奇跡をご覧いただいた方もあるかと思います。 現地の回収班はカプセル着陸地をビーコン信号で特定し、ヘリコプターで捜索、そして4時47分に着陸したカプセルを発見しました。その後8時3分にウーメラ基地に回収することができました。 「はやぶさ2」は2014年の12月に種子島宇宙センターから打ち上げられ、約3年半掛けて小惑星リュウグウに到着し、二度のタッチダウンでの表面サンプル採取、特に2回目は人工クレーターを生成し、噴出した内部物質の採取を試みました。 回収されたカプセル内にはリュウグウのサンプルからにじみ出たわずかなガスが含まれている可能性があるために、現在ウーメラでガス採取を行っております。カプセルはウーメラより輸送機で発出し、今後日本に到着する見込みです。小惑星リュウグウのサンプル分析により太陽系の生成過程、並びに地球への水の【ユソウノ 00:23:34】への起源に迫る成果が得られるのではないかと期待しております。 今回の「はやぶさ2」カプセル回収は豪州政府関係機関より多大なるご支援をいただき達成することができました。本日ご同席いただいておりますアダムズ大使、クラーク長官はじめ、豪州関係の皆さまに心より感謝をいたします。また、これまでご協力、そして応援をいただきました国内外の全ての関係の皆さまに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。 司会:続きましてオーストラリア、ジャン・アダムズ大使よりごあいさつを頂戴いたします。