【図解】新型コロナ「第6波」とは? 「第1波」から振り返る
新型コロナウイルスの6回目となる感染拡大では、2月3日に全国の新規陽性者が初めて10万人を突破。政府は1月9日から3月21日まで「まん延防止等重点措置」を適用しました。日本がこれまでに経験した「感染の波」を振り返りながら、急激に感染拡大した今回の第6波の特徴を見てみましょう。(2022年7月22日最終更新) 【図解】新型コロナに5段階の新指標 レベル3で「宣言も」
●そもそも感染の“波”とは?
一般的に、メディアなどでは新規陽性者数が急激に増える感染のヤマを「波」と表現しています。この波は昨年2021年末までに5回ありました。 図にはありませんが、最初の波は、全国の1日あたりの新規陽性者の報告数が720人を記録した2020年4月11日をピークとする流行(第1波)で、次は昨年8月7日に1605人を記録した流行(第2波)です。 2021年に入ると、感染のヤマがひときわ大きくなり、1月8日には全国で7956人まで急増しました。これが「第3波」です。3月下旬からは再び感染が拡大して「第4波」が襲来。この流行では5月8日に全国で7234人の感染者が報告されました。 7月に入るとまた感染が急拡大します。これが「第5波」で、8月20日には全国で2万5995人と当時の過去最多を記録。東京都でも8月13日に5908人の感染が報告されました。 そして2022年の年明け早々、これまでにないレベルでの急激な感染拡大が始まっています。この「第6波」では2月3日には全国で初めて10万人を突破、東京都では2月2日に初めて2万人を超え、それぞれ過去最多を更新しました。
●「第1波」と初の「緊急事態宣言」(2020年3月~5月ごろ)
国内では2020年1月16日に初の感染者の確認が発表され、2月13日には初の死者が出ました。とりわけ3月下旬から感染者が急増し、3月27日には全国の新規陽性者が初めて100人を超えました。「第1波」です。 4月7日からは新型コロナウイルス対策の特別措置法(特措法)に基づく「緊急事態宣言」が初めて発出されました。政府は人と人との接触機会を「最低7割、極力8割」削減する目標を掲げ、都道府県知事から飲食店やスポーツジム、ライブハウスなど幅広い業種に休業要請が出されました。全国的かつ大規模なイベントは中止や延期などの対応が主催者に求められました。