【図解】新型コロナ「第6波」とは? 「第1波」から振り返る
●「第2波」と飲食店への時短要請(2020年7月~8月ごろ)
7月から8月にかけて、第1波を上回る感染のヤマができました。「第2波」です。 接待を伴う飲食店など繁華街での感染例が多く報告され、そこから全国に感染が広がっていきました。当初は若い世代の感染者が多いのが特徴でしたが、東京など都市部で感染が拡大するにつれて中高年層へも感染が広がり、感染経路も会食や飲み会が目立つようになりました。 第2波では緊急事態宣言は発出されず、感染拡大した自治体で酒類を提供する飲食店やカラオケ店への営業時間の短縮要請が行われました。7月22日には政府の観光支援事業「Go Toトラベル」が東京都発着分を除いてスタートしました。
●「第3波」と2回目の「宣言」(2020年11月~2021年3月ごろ)
9月に入っても全国の新規報告者数が500人前後で推移するなど、第2波の流行は「下げ止まり」状態が続きました。 そして感染者は11月上旬から再び全国で増加し始めました。この「第3波」では、より幅広い地域・年代層に感染が広がりました。東京都では、会食や接待を伴う飲食店などが主な感染経路だった第2波とは異なり、家庭内感染の割合が大幅に増えました。年齢層も中高年、特に重症化リスクの高い高齢者の感染が数・比率ともに増加。それにより、重症者が第1波、第2波よりはるかに多くなりました。 第3波では、クリスマスや忘年会、新年会といった年末年始の恒例行事や帰省が感染の急拡大につながったと専門家は指摘しています。実際に2021年の年明け早々、新規陽性者数は一気に増えました。東京都では1月7日に2520人を記録。翌8日、9日も2000人を超える感染者が報告されました。全国でも1月8日に7955人と過去最多となりました。 政府は1月8日から2度目となる緊急事態宣言を発出。1回目の宣言と異なるのは、感染リスクが高いとされる飲食の機会を感染拡大の“急所”と捉え、飲食店などへの時短要請に絞った対策を取った点です。飲食店には午後8時までの時短営業(酒類提供は午後7時まで)を求めました。