【Q&A】政府コロナ分科会が提唱 「感染リスクが高まる5つの場面」とは?
有識者らによる政府の新型コロナウイルス対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)は感染拡大を防ぐ目的で、ときには政府に提言し、ときには市民に対して注意喚起しています。その分科会は「感染リスクが高まる5つの場面」を提唱し、これらの「場面」を避けるよう呼び掛けています。具体的にはどのような内容なのでしょうか。
Q:「5つの場面」って何?
分科会は(1)飲酒を伴う懇親会など(2)大人数や長時間におよぶ飲食(3)マスクなしでの会話(4)狭い空間での共同生活(5)居場所の切り替わり――を「5つの場面」として挙げています。
Q:なんで「飲酒を伴う懇親会」「大人数や長時間の飲食」は感染リスクが高まるの?
飲酒をすることによって(1)気分が高揚し注意力が低下する(2)聴覚が鈍り大きな声になりやすい――と説明しています。加えて、回し飲みや箸の共用も感染リスクを高める要因になると警鐘を鳴らしています。 また、(1)区切られている狭い空間に長い時間にわたり大人数が滞在する(2)接待を伴う飲食や深夜に「はしご」する――ことは短時間の食事、少人数の飲酒に比べてリスクが高まる、と指摘しています。
Q:飲み会の際には何に気を付ければいいの?
分科会は「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」も発表しています。 この中では、飲酒をする場合には(1)少人数・短時間で(2)なるべく普段一緒にいる人と(3)深酒・はしご酒はひかえ、適度な酒量で――と呼び掛けています。 一緒にいる人との座る位置についても、正面や真横をなるべく避けて「斜め向かい」にすることでリスクを下げることができるとしています。
Q:「マスクなしでの会話」の感染例は?
マスクをしない状態のまま近距離で会話をすると、飛沫感染・マイクロ飛沫感染での感染リスクが高まるのだと説明しています。実際、昼カラオケなどで感染が確認されています。 分科会は、外出先だけでなく、行き帰りに利用する車やバスの中でも注意が必要だとも呼び掛けています。 また、「フェイスシールド」や「マウスシールド」と比較してもマスクの方が効果的であるとの見解も示しています。