Yahoo!ニュース

末冨芳

末冨芳認証済み

認証済み

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

この操作履歴こそスタディログという子どもの学習行動を記録するものであり、逆にログが記録できなければ学習者の評価ができない場合もあります。 保護者への同意書を早急に取るなどの手続きも必要かもしれませんが多くの自治体ではすでに個人情報保護条例改正で適切な教育目的利用は認めており特に保護者の合意も必要ありません。 来年度施行予定の個人情報保護法でも同様の方針です。 保護者子どもへの説明責任の遂行は重要ですが、このように使用禁止にして子どもへのメリットはあるのでしょうか? 当然ですが教員や行政の目的外利用や閲覧は処分の対象になります。 内部監査の仕組みも改めて確認すべきでしょう。 当該の指摘をした議員のICTを用いた教育の重要性に関する理解のレベルの低さが残念すぎます。 これで名古屋市の子どもたちのデジタルスキルが他の自治体に遅れを取る可能性も懸念します。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった11013

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • なかのかおり

    ジャーナリスト(福祉・医療・労働)、早稲田大研究所招聘研究員

    SNSを通して、子供が巻き込まれる事件も起きています。配布と共にセイフティ教育を進め、子供を守る対策…続きを読む

  • 篠原修司

    ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

    条例は遵守するべきですが、動きがおかしいように思います。 小中学生へのタブレット配布はGIGAスク…続きを読む

コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

関連リンク(外部サイト)

末冨芳の最近のコメント