見解レバノンのヒズボラがイスラエル軍の攻撃で打撃を受け、さらにアサド体制の崩壊で、シリアからイラン革命防衛隊が排除されたいま、イランがイスラエルに対して脅威を与えるカードはイエメンの大部分を支配するシーア派のフーシ派だけになった。イランからイスラエルの防空システムを通り抜けることができる高性能ミサイルやドローンの技術が提供されているのだろう。一方イスラエルから遠く離れたイエメンに対しては大規模作戦はできない。ここで注目されているのが、2020年のUAEとイスラエルの国交正常化合意後に始まったイエメン南部のインド洋に浮かぶソコトラ諸島に両国共同で軍事基地を建設し、イスラエルは情報とレーダー設備を提供するという動きである。10月7日のハマスの越境攻撃後、建設が早まったという情報が出ていたが、今後、イスラエルがサウジやUAEのフーシ派制圧を支援する可能性もあり、イエメン情勢の悪化が懸念される。
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コメンテータープロフィール
元朝日新聞記者。カイロ、エルサレム、バグダッドなどに駐在し、パレスチナ紛争、イラク戦争、「アラブの春」などを現地取材。中東報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2015年からフリーランス。フリーになってベイルートのパレスチナ難民キャンプに通って取材したパレスチナ人のヒューマンストーリーを「シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年」(岩波書店)として刊行。他に「中東の現場を歩く」(合同出版)、「『イスラム国』はテロの元凶ではない」(集英社新書)、「戦争・革命・テロの連鎖 中東危機を読む」(彩流社)など。◇連絡先:kawakami.yasunori2016@gmail.com
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