ガザ停戦協議で一定の進展、合意まだ=パレスチナ当局筋
Nidal al-Mughrabi [カイロ 9日 ロイター] - バイデン米大統領の退任が近づく中、米、カタール、エジプトは、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラム組織ハマスとイスラエルの停戦合意を目指して集中討議している。 パレスチナ当局者は9日、カタールでの協議で一定の進展があったが、合意には至らなかったとロイターに語った。 ただ、合意に至らないことは交渉の停滞を意味せず、合意に向けたこれまでで最も真剣な試みだと説明。「広範な交渉の中で、調停者と交渉者は細部を話し合っている」と語った。 別のパレスチナ当局者はロイターに対し、協議での進展を確認したが、イスラエルの新たな条件が合意を妨げる可能性があると指摘。「イスラエルは依然として、ガザ地区の東と北の境界沿いの幅1キロの緩衝地帯を維持することを主張している。これは住民の帰還を制限することになり、7月に合意した内容からの後退を意味する」とし、調停者はイスラエルに過去の合意に立ち返るよう説得を続けていると語った。 この点に関してイスラエルはコメントしていない。 イスラエル軍はこの日もガザ全域に空爆を実施。パレスチナの医療関係者によると、少なくとも23人が死亡。パレスチナ当局によると、過去24時間の空爆での死者は76人になった。