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7日間乗り放題11,330円で青森まで行ってみた!各駅停車の旅【1日目:東京~仙台】

湯川カオル子旅・グルメ・温泉流浪人

「北海道&東日本パス」という切符をご存じですか。JR北海道線とJR東日本線の管内のほか、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の普通列車(快速含む)、普通車自由席及びJR東日本のBRTが7日間乗り放題というお得な切符です。
今回この切符を使って、6日間連続で東北を巡りました。リーズナブルに北海道や東北などを旅したい方にピッタリ。旅の模様を1日づつレポートします。

≪使い方次第で18きっぷより断然お得≫

毎年3回発売される「北海道&東日本パス」は、連続する7日間使える普通列車限定切符で、大人11,330円、子ども5,660円。大人なら1日あたり約1,620円で元が取れる計算です。青春18きっぷよりも利用期間が長く、IGRいわて銀河鉄道にも乗れるほか、青い森鉄道で途中下車できるのがメリットです。

「北海道&東日本パス」利用期間
<春季>2023年3月1日から4月22日
<夏季>2023年7月1日から9月30日
<冬季>2023年12月10日から2024年1月10日

「北海道&東日本パス」は自動改札が利用できるのも便利です。青春18きっぷの期間中は、乗り換え時の座席争奪戦が大変な駅もありますが、利用期間が長い夏は、夏休みを避けて利用できるので、数日休みを取れる方には特にオススメです。

<今回の東北旅の行程>
1日目:東京→宇都宮→黒磯→新白河→郡山→福島→白石→仙台(宿泊)
2日目:仙台→小牛田→一ノ関→盛岡(IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道)→八戸(宿泊)
3日目:八戸(青い森鉄道)→野辺地→青森(宿泊)
4日目:青森→八戸(IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道)→盛岡(宿泊)
5日目:盛岡→一ノ関→小牛田→仙台→山形(宿泊)
6日目:山形→かみのやま温泉→米沢→福島→郡山→新白河→黒磯→宇都宮→上野

1日目は比較的移動距離が長く、東京駅から仙台駅まで一気に移動(351.8km)しました。
※実際の利用開始日1日目は、別件にて利用しています。

≪電車の乗り換えにもコツがあります≫

東京駅 7時 7分発の宇都宮行きに乗車。8時58分に宇都宮到着し、9時12分発の黒磯行きに乗り換えます。
宇都宮までは15両編成ですが、黒磯行きは3両編成。当然座れる席も少なくなるうえ、7番ホームに到着して10番ホームへ移動するため、階段を使わなければなりません(以前は同じホームの向かいに停まっていたこともありました)。宇都宮が近づくと、みなさんすぐに乗り換えられるように入口付近でスタンバイ。
そこで、宇都宮行き15両編成の電車なら、11両目に乗ると宇都宮で目の前にエスカレーターがあるので便利です。

黒磯駅
黒磯駅

10時4分に黒磯駅の1番線に到着。10時22分発の新白河行きに乗り換えます。ここでは車両の前の方にある狭い跨線橋を渡って、4番ホームへ移動します。
とは言え、3両編成で到着した黒磯から、新白河へ向かう電車は新型車両の5両編成。繁忙期以外は十分座れます。

新白河駅では、左が黒磯から着いた車両。ホームの柱3本目の影に、郡山行きの電車が停まっています
新白河駅では、左が黒磯から着いた車両。ホームの柱3本目の影に、郡山行きの電車が停まっています

10時45分に東北の玄関口、新白河駅に到着。10時51分発の郡山行きに接続です。
この駅は乗り換え方が特殊で、ホーム右側の南寄りが黒磯方面の6番線、同じく右側の北寄りが郡山方面の7番線。黒磯から着くと、ホームの先に郡山行きの4両編成が待っています。なので、降りたら前方に停まっている車両へ皆さん大移動となります。

白河小峰城
白河小峰城

新白河駅のお隣、白河駅からは白河小峰城がよく見えます。1868年夏、新政府軍と奥羽越列藩同盟(旧幕府軍)との激戦で城は焼失。白河駅は城の三の丸の中に位置します。高い石垣や木造復元された三重櫓が電車の窓から見られます。

どうやら隣のお客さんもローカル電車旅愛好家のようで、旅のお供を連れていました。このあたりまで来ると、夏らしい緑の映える区間が増えます。

ちょっと気になるローカル線設備。東北の車両ではドリンクホルダーをよく見かけます。

11時31分に郡山に到着し、ホーム反対側に停まっている11時41分発の福島行きに乗り換えます。
福島には12時27分に到着し、ホームの異なる12時39分発白石行きに乗り換え。ここでは多少余裕があるので、トイレにも行けました。
13時12分に白石に到着し4分後の13時16分発、この日の最終目的地である仙台行きに乗り換え。

≪東北最大の都市仙台≫

仙台駅
仙台駅

14時4分に仙台駅に到着。約350kmの移動に7時間近くかかりました。まだ時間も早いので、さらに北へと乗り継ぐ方も多いです。私も一気に盛岡まで行くことがありますが(東京発7時7分-盛岡着17時59分)、今回は電車旅をのんびり楽しむため仙台に泊まりました。

こんなところにも伊達政宗
こんなところにも伊達政宗

時間があるので、仙台駅の周辺を散策。
仙台の街といえば、伊達政宗推し。駅のお土産、電柱の看板、救急車など、あっちもこっちも独眼竜!駅のニューデイズにも居ました。

東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地でもあるので、こんな看板も!

≪朝食で地元の味を楽しめるホテル in 仙台≫

今回の東北旅では、駅から近く、地元の味を満喫できるビジネスホテルを選びました。この日のホテルは仙台駅から徒歩6分の「ANAホリデイ・イン仙台」。

朝食ビュッフェは仙台名物の笹かまや、ずんだ餅、伊達政宗が奨励した仙台味噌を使った味噌汁や紫蘇巻き味噌など、味つけもよく満足度が高いです。特にオススメは帆立で煮込んだ中華粥。旨味たっぷりでとても美味しかったです。

1日目(東京→仙台)
所要時間:6時間57分(乗り換え6回)
移動時間:351.8km
正規料金の場合:6,050円
※この旅行記で紹介したダイヤや乗り換えのコツなどは、曜日や時間帯、ダイヤ改正等で車両の編成が変わることがありますので、ご注意ください。

旅・グルメ・温泉流浪人

温泉にハマって全国を旅するようになって、2017年からは旅ライターをしています。ホテルなど宿泊施設の紹介や観光ガイド。グルメ記事では、アフタヌーンティーやカフェスイーツ、ホテルグルメもレポートします。特に草津温泉には今まで200泊以上。ガイドブックには載っていないレアな情報や、草津旅を満喫する方法もお知らせします。

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