各駅停車の旅【2日目:仙台~八戸】7日間乗り放題11,330円で青森まで行ってみた!
東北旅行の2日目、今日は仙台から八戸(青森県)に向かう291.4kmの旅。途中 “ちょっと美味しいもの” を楽しみながら電車の旅を満喫。盛岡からは第三セクターの「IGRいわて銀河鉄道」を利用します。
※切符の詳しい内容は「1日目」に紹介しています
≪仙台から盛岡を抜けて八戸へ≫
仙台を9時48分に出発しても11時47分発でも、電車の接続の関係で、八戸到着は17時10分です。そこで9時48分の早い電車に乗って、途中で一ノ関と盛岡に立ち寄り、それぞれの名物を楽しみながら八戸へ向かうことにしました。
仙台駅5番ホーム、東北本線9時48分発小牛田行き。クモハ701系の電車は、青森までの間に何度も乗り替えた、東北で活躍する車両です。
松島周辺では車窓から一瞬だけ海岸線が見えました。
松島を過ぎて内陸を北上しはじめると、窓の外にはのどかな田園風景が広がります。汚れて煤けた窓ガラスも、ちょっと味。鹿島台駅を過ぎる車内はとても空いていました。
小牛田と書いて「こごた」と読む難読駅。いかにもローカルな駅には10時34分に到着。いつも乗り換えでしか利用していませんでしたが、22分も時間があるので初めて駅の外へ。駅舎に牛の絵がありました。
小牛田駅は石巻線や鳴子方面に向かう奥羽西線の乗り換え駅。東北本部の車両基地だけあって、多くの線路があります。人の少ない駅ですが、駅舎は想像以上に大きかったです。
11時56分発の一ノ関行き、同じくクモハ701系に乗車。
この電車はワンマンカーなので、運転手の横に運賃箱があります。
一ノ関に向かって疾走する2両編成の車両は、ずいぶん空いていました
≪一関では “名物” のお餅をいただきます≫
12時46分に岩手県最南端の町、一関に到着。
ちなみに、一関市の駅名は一ノ関駅で、カタカタの「ノ」が入ります。記事を書くとき、いつも注意しています!
一関は「餅」の町。日頃からお菓子はもちろん、餅料理を食べる習慣があって、秋には『全国もちフェスティバル』を開催。
1時間ほどの乗り換え時間を利用して、駅から徒歩10分ほどの場所にある、「ごま摺り団子」で有名な松栄堂さんに行きました。
東北産の米粉で作られたお団子はぷにゅっと柔らかく、中からとろっとごま蜜があふれます。2種類のごまをブレンドしたごま蜜は、隠し味の醤油でコクが加わります。
ローカル線の旅は、こうした待ち時間もお楽しみのひとつです。
松栄堂の店内には、中庭を眺めながら季節ごとに甘味が楽しめるカフェスペース「甘味処 寿梅」を用意。上生菓子を抹茶といただけるセットメニューをはじめ、暑い季節にはかき氷も用意され、地元の方でにぎわいます。
<松栄堂 総本店>
住所:岩手県一関市地主町3-36
営業時間:9:00~17:00(喫茶スペースは10時から。ラストオーダー16時)
公式サイト(外部リンク)
≪盛岡の焼印入りパンをゲット≫
一ノ関駅12時46分発の電車に乗って14時14分に盛岡着。
乗り換えに1時間以上あるので、近くのデイリーヤマザキでご当地パンを購入。出来立てパンを提供するデイリーベーカリーのあるお店で作られる「贅沢なホイップあんぱん」は、なんと地名の焼印入り。フワフワのホイップクリームに甘いあんこがベストマッチの逸品です。
盛岡からは「IGRいわて銀河鉄道」に乗ります。第三セクターなので青春18きっぷでは乗車できませんが、「北海道&東日本パス」なら利用できるため、ここから一気に北上します。JR線とは改札が離れているので、乗り換えの際は注意が必要です。
15時23分発八戸行きに乗車。2両編成のワンマン電車。駅到着を告げる車内放送では、のんびりとした民謡が流れるのも、この電車ならでは。ほっこりするひと時です。
≪本州最北端!青森県に入りました≫
盛岡駅を出発して1時間20分。トンネルを抜けると本州の最北端、青森県です。トンネルのすぐ先にある目時(めとき)駅が「IGRいわて銀河鉄道」の終着点。ここから「青い森鉄道(第三セクター)」になります。
車両は八戸まで乗り換えずに走りますが、車内放送が青い森バージョンに変わります。青い森鉄道の車両が盛岡まで来ることもあって、相互に乗り入れています。
青森県に入ってすぐの三戸(さんのへ)駅。ワンマン電車のため、無人駅で乗車する場合は1両目の後ろのドアから乗って乗車券を取ります。こんな風景もローカル線ならではです。
この日の最終目的地、八戸駅には17時10分に到着。2日間の旅で、正規運賃は12,000円を超えたので、「北海道&東日本パス」の元が取れました。
ホームの隣にはJR八戸線、右横のホームには青い森鉄道の車両が停まっていて、3社の車両を記念撮影できました。
八戸駅には東北新幹線も停まります。北海道から荷物を運ぶ、貨物列車とも頻繁にすれ違いました。
八戸駅目の前のコンビニでご当地お菓子を発見!八戸のB級グルメ「せんべい汁」にも使われる南部煎餅のバキバキに割れた “こわれせんべい”。味は塩味のゴマとほんのり甘いピーナツの2種類。袋には “自家用せんべい” とプリントされ、お値段も通常よりかなりお得。
≪朝食で地元の味を楽しめるホテル in 八戸≫
この日の宿は駅に直結した「JR東日本ホテルメッツ 八戸」です。駅直結の便利な立地。朝早く電車に乗る方にはおすすめのホテルです。館内も改装されてとってもキレイ。宿泊プラン全てに朝食がついていて、お得感たっぷりです。
ホテルの朝食は3階にある「いかめしや烹鱗」で、和食中心のバイキングをいただけます。6時15分からオープンしているので、早い出発の方も利用できます。ご当地料理のせんべい汁や、ご当地名物の鯖を使った鯖丼も作れました。鯖丼にはせんべい汁の破片も具材で用意されていて、生卵を追加していただくとまろやかで美味しさもアップ。ここでもご当地の味を満喫して、さらに旅を続けます。
2日目(仙台→八戸)
所要時間:7時間22分(乗り換え3回)※途中下車をしなければ5時間20分ほど
移動距離:291.4km(積算距離:643.2km)
正規運賃の場合:6,560円
※この旅行記で紹介したダイヤは、曜日や時間帯、ダイヤ改正等で変わることがありますので、ご注意ください。