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ノルウェー政党がノーベル平和賞に推薦 気候変動対策を求めるスウェーデン少女

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
地球を救うための学校ストライキをひとりで始めた少女。運動は世界中で拡大中(写真:ロイター/アフロ)

ノルウェーの野党・左派政党「左派社会党」の国会議員グループが、気候変動対策を訴える少女グレタ・トゥンベリさん(16)を、ノーベル平和賞候補に推薦したと発表。

13日、ノルウェーの現地メディア各紙で報じられた。

ノルウェーにはノーベル平和賞を授与する委員会があり、メンバーはノルウェー国会が任命。授与式は首都オスロにある市庁舎で開催されている。

ノルウェーの国会議員が受賞者の推薦者であることは珍しくない。トゥンベリさんを任命したのは、左派社会党の3人の国会議員。

「紛争や対立をうむ根源のひとつは気候危機であろうと我々は考え、ノミネートしました。グレタ・トゥンベリさんによって始まった巨大な運動は、非常に重要な平和貢献です。地球よりも、目先の利益を追う大人の政治家や巨大企業には責任があり、子どもが学校に行く理由は何なのかと問いかけています」とフレディ・ウヴステゴール議員は現地メディアVG紙にコメント。

ノルウェーでは毎週金曜日になると、若者たちによる抗議運動が開催されている。

22日には、ノルウェー全国各地で大規模な学校同時ストライキが予定されている。およそ40か所で、1万人以上が参加するのではと、主催する青年自然団体は予想。

これまでにも他に多くのノルウェーの政治家が、トゥンベリさんの行動をSNSなどで讃えている。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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