卵の凄さ
超長寿になりつつある今、「健康的な老後を過ごしたい」と思っている人々も多い。
そのためには介護予備軍「メザニンシニア」をいかに少なくするか、各人の身体作りが大切で、そのカギとなるのが「たんぱく質」というのはご承知の通り。
前回は摂取する大切さもあるが、なかなかたんぱく質を摂取するのはなかなか難しいため、「旨みの大切さ」を述べた。
介護予備軍である「メザニンシニア」低栄養傾向「うま味」の提案
卵の栄養についても以前、紹介した。
卵! 外食・中食でブーム そして今、海外へ
今回はさらに掘り下げるために、卵白に注目した。
たんぱく質、中でも白身に注目
とある展示会に行き、そのなかのキユーピーのブースに目が止まったのだ。
卵白??
キユーピータマゴ株式会社 開発本部 価値開発室室長の有満和人さんにお話を聞くと
卵白について
「卵白は体内で合成できない必須アミノ酸すべてがバランスよく含まれているんです」
「卵白は他のたんぱく質のなかでも体内利用率はNO.1なんです」
体内利用率、つまり正味のたんぱく質利用率が卵白はなんと大豆、乳清より高く、同じようなグラム数で摂取するなら、卵白をとることでたんぱく質の吸収率が高いとのこと。
資料も送って頂いた。
私も含めて、卵白のたんぱく質の吸収率の高さを知っている人は少ない。
そして卵白に関して俄然、注目するようになった。
同書ではこのほかに
卵白は摂取後、運動すると効率的なのだ。
キユーピー文献を調べてみると、
そこでキユーピーの広報の村居さんにマヨネーズについてさらにお聞きすると、マヨネーズを製造する際、卵黄を使用し、その残りの卵白を何とか有効利用ができないと考えたが、最初は、食品の原料としての活用だけだったとのこと。研究を進め、現在では卵白の機能成分にも着目し、食品の日持ち向上剤やウイルス対策のアルコール除菌剤、化粧品の材料などにも応用されているとか。
プロテイン(たんぱく質)市場拡大
日本食糧新聞によると、従来はアスリート=プロテインというイメージが強かったが最近では高齢者、若い女性のニーズが上昇しており、富士経済によるとスポーツ系を中心とするプロテイン市場は過去10年間伸び続けている。
2016年 257億5100万円(前年比17・5%増)
2017年 301憶5200万円(同17・1%増)
10年間で約3倍の規模に拡大している。
最近のヒット商品ではコンビニのサラダチキンはご存知の通り。
2018年はサラダフィッシュだった。
2019年 卵白に大いに期待できるのではないだろうか。