「全国市区町村中古マンション価格ランキング」最新版で浮上した狙い目の街は?
「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインド社が2月25日に「2022年1月 全国市区町村中古マンション価格ランキング100」を発表した。
同社は全国の市区町村で中古マンション価格が高い場所100カ所を、1ヶ月に1度発表している。毎月発表されているため、1年前と比べて中古マンション価格が大きく上がった場所(もしくは下がった場所)がわかるし、1ヶ月前と比べて中古マンション価格が上がったか下がったかもわかる。
1年前との比較、1ヶ月前との比較を組み合わせると、「1年前と比べると、中古マンション価格が大きく上がっているが、1ヶ月前との比較では価格が下落。つまり、上昇に歯止めがかかっているのではないか」というような推測ができたりする。
つまり、この調査発表は「今、日本で中古マンション価格が高い場所はどこか」という本題だけでなく、人気市区町村ごとの価格変動を探る指標にもなっているわけだ。
中古マンション価格動向は、不動産市況を敏感に反映させる。そのため、これからの狙い目の場所を探すときにも役立つデータとなる。
ちなみに、今回発表された中古マンション価格が高い場所ベスト5は以下の通り。
第1位 東京都港区
第2位 東京都千代田区
第3位 東京都渋谷区
第4位 東京都中央区
第5位 東京都目黒区
ランキング20位までに東京23区のうち17区が入っていることも含めて、驚きはない顔ぶれである。
これに対し、比べものにならないくらい興味深いのは、中古マンション価格が高い場所100カ所それぞれの価格騰落率。ほぼ1年前となる2021年3月と比べ、今年1月にはどれくらい中古マンション価格が上がったか、下がったかの数値だ。
100カ所を、1年前と比べて上昇率の高い順に並べ替えると、上位には意外な名前が出てくる。
そのなかから、前月と比べても価格上昇が見られる市区町村を拾い出せば、根強い人気エリアが浮かび上がることになる。
じつは、先月発表された「2021年12月 全国市区町村中古マンション価格ランキング100」のデータからは、東京都町田市が大きく中古マンション価格を上げており、狙い目の場所であることがわかった。
では、今回調査では、どんな注目エリアが浮かび上がったか。独自の分析を試みた。
前回から注目の「町田市」以外に、埼玉県の2市の名前が……
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