「マンション供給戸数日本一」を決める売主ランキング。そこから見えてくる不動産の業界事情
3月15日、不動産経済研究所が「2021年全国分譲マンション 売主グループ別供給戸数ランキング」を発表した。
それに先立ち、2月24日には売主・事業主別の供給戸数ランキングも出されていた。
どこが違うのかというと、2月24日のデータは会社ごとの供給戸数を比べたもので、これまで通りのランキング。それに対し、3月15日に発表されたのはグループごとの供給戸数だ。
近年はグループ化する不動産会社があり、グループとしてまとめれば大きな勢力となっていることがある。
そのことを明らかにするため、今年からグループ別の供給戸数も発表されるようになったのである。
かつては29年連続日本一の不動産会社も
売主別マンション供給戸数ランキングの歴史は古い。不動産経済研究所による調査発表は1973年から始まり、いままで約半世紀の歴史がある。その間、1978年から2006年までは、ライオンズマンションで知られる大京が供給戸数29年連続日本一を達成した。これは不滅の記録だろう。
その後、供給戸数日本一に輝いた不動産会社はめまぐるしく変わっているが、「供給戸数日本一」の称号を誇らしく掲げるケースは減った。
それらの事情を解き明かし、今回グループごとの供給戸数が発表されたことで明らかになった不動産の業界事情を解説したい。
グループで供給戸数日本一になったのは……
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