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停電時を涼しく過ごすアイデアはキャンプにアリ!災害時に涼をとる対策と備えをプロキャンパーが考えてみた

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター
PHOTO by 写真AC

地震や台風など、なにかと災害の多い2024年夏。フェーズフリーやローリングストックを意識しながら防災対策はしていますが、難しいのが「暑さ対策」。連日猛暑が続いている中で電気や水道が止まってしまったらどうなるのか...と考えるだけでも絶望しそうになりますよね。何も対策しないとなると、熱中症は避けられないでしょう。

こうした危機的状況に陥った時、何か出来る事はあるのか?と考えた結果行きついたのが「夏のキャンプでする暑さ対策」こそが最適だと考えました。

この記事では、キャンプ歴12年&キャンプインストラクターの筆者がキャンプの知恵を基に、災害時に涼しく過ごすための実践的な方法を考察していきます。

キャンプの知恵を災害時に活かす理由

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キャンプと災害の共通点は、電力や空調に頼らない生活を送らなければならないという点です。夏にキャンプをする時、自然の中で快適に過ごすためのスキルや備えは必要不可欠。これらは災害時にもそのまま応用可能なので、具体的に紹介していきたいと思います。

風通しを良くする

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キャンプではテントがマストアイテム。夏場は熱がこもってしまうとキャンプどころではなくなってしまうので、風通しを良くしてこもった熱を排出します。テントにしても住宅にしても、人間が室内にいるだけで熱や湿気を発する事になるので、ある程度の換気をしておく必要はあるでしょう。

風通しを良くするための工夫として、日差しを遮りつつも風を通すことが挙げられます。窓からの日差しを遮り、空気を通すという事を考えると、「すだれ」や「よしず」を用意しておくのが良さそうですね。

身体を直接冷やす

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体の一部を冷やす時の工夫も重要です。地震などで自宅が倒壊していなければ、インフラが途絶えた直後なら自宅の冷蔵庫内は涼しい状態をキープしているかと思います。あらかじめ冷凍庫に保冷剤(出来ればアウトドア用の高機能な物)を入れておき、それを活用していくのが近道でしょう。可能であれば別途クーラーボックスなどを用意しておき、そこへ移動するというのが理想的です。

ちなみに、そこまで停電が長引かないだろうという時にも保冷材は重宝します。冷蔵庫も冷凍庫も保冷力があるので、保冷剤がある事により食材の痛みが軽減されるハズです。

保冷剤があれば、首、脇の下、太ももの付け根など太い血管が通る場所を冷やすのが効果的とされています。他には「水に手や足の一部を漬ける」のも一定の効果があります。特に、手や足保冷剤があった方がもちろん良いのですが、普通の水でも多少は楽になるでしょう。

キャンプギアを有効活用する

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キャンプギアの中には災害時にも役立つアイテムが多くあります。例えば、ポータブルファンにポータブル電源やソーラーチャージャーを組み合わせれば、電力がなくても涼をとることが出来ます。電力供給が途絶えた際にも最低限の快適さを保つための装備があると安心です。

また、アウトドア用のクールスプレーや冷却シートも、暑さ対策として非常に効果的です。これらのアイテムは、コンパクトで持ち運びやすく、普段のキャンプやアウトドア活動はもちろん、災害時にも手軽に使用できる点が魅力でもあります。

さらに、暑さを和らげるためには、通気性の良い服装を選ぶことも重要。アウトドアブランドが提供する機能性ウェアは、汗を素早く吸収し、乾きやすい素材で作られており、災害時にも非常に役立ちます。

日常的に備えるフェーズフリー&ローリングストックに組み込む

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上で紹介したアイテムを災害時に備えておくと安心ですが、いざという時に使えなかったという事では困ります。これらのアイテムを備えておくだけでなく、普段から使い慣れておくことも重要です。その点では、「フェーズフリー」や「ローリングストック」の考え方が有効ですので、合わせてチェックをしておきましょう。

電気に頼らない生活の中で涼を取るために

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結局の所、電気がない状況で涼を取るためには、日常からの備えが欠かせないという事です。逆に「備えていればある程度は軽減できる」という見方も出来ます。

キャンプは能動的にサバイバル環境に身を置くので準備していけますが、突発的に起こる災害相手にはその準備を常にしておく必要があるという事ですね。普段からの準備と心構えが、あなたと家族の安全を守ることにつながります。

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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