SNOW PEAKの「メッシュパネル裏の素材に関するご報告とお詫び」って結局どういう事?プロが解説
2024年11月7日、アウトドアファンではお馴染みのSNOW PEAKから衝撃的な発表がありました。
タイトルを「テント・シェルター製品等のメッシュパネル裏の素材に関するご報告とお詫び」とし、42品番の製品でメッシュパネルを裏側からサポートする素材の耐水圧が本来の使用である値を越えていなかった事、3品番についてリップストップ生地が本来予定していた素材と異なる物が使用されていたとの事です。
該当のモデルを所有しているオーナーは不安ですよね。スノーピークから発表された一覧をご覧いただき、お持ちのテントやシェルターが該当しているがご確認ください。
公表されている内容を細かく見ていき、どんな影響があるのかを解説していきます。
耐水圧の問題について
耐水圧について、スノーピークは「生地にしみ込もうとする水の力を抑える性能のこと」と表現している通り、雨天や降雪の際に生地から水がしみ出してこないような性能を指しています。
今回はスノーピーク独自の表記である「1,800mmミニマム」を満たした生地でないことがわかった様で、お詫びに至ったという経緯になっています。元々、2024年9月9日にユーザーから水漏れの症状が報告されており、スノーピーク社内で確認を進めたところ、生地の不良であるという事が判明。その後総合的に調査をし、生地を供給した業者から「基準値に満たない生地を使用している可能性がある」と回答を受け、今回公表した42品番の商品が該当する事が分かった、という訳です。
ただし、スノーピーク製品は高い独自基準に支えられた高機能性という側面もあり、独自基準に満たないからと言っても通常の使用には問題が無いとの事。必要以上に心配することも無さそうです。
リップストップ生地について
こちらに関しては3品番のみの該当。メッシュパネルの裏に使用されているリップストップ生地が、本来は「75Dポリエステルリップストップ」とする所が「ポリエステル素材」になっていたというのが問題です。リップストップ生地というのは引き裂きに強い生地で、ほつれや破れに強いのが特長。メッシュをサポートする意味でも採用されていた部分の様に見受けられますが、こちらも通常の使用には問題ないと発表がありました。
製品の交換や補修に対応してもらえるの?
今回の問題を受け、スノーピークは以下の通り発表しています。
個人的には、9月に報告を受けて確認し調査、そして2カ月後の11月に発表するというのは迅速な対応であり、後述する対応方法を見ても誠意ある対応をしているかと思います。
現在は対象品番の販売は停止しており、今後1か月を目途に詳細な対応方法が発表されるとの事。決してユーザーを騙したり、意図的にスペックダウンをしたという訳ではなさそうなので、スノーピークユーザーは落ち着いて動向を見守りましょう。