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九州は豚骨だけじゃない! 北九州小倉で食べるべきラーメン「非豚骨」3軒

山路力也フードジャーナリスト
豚骨ばかりが北九州のラーメンじゃない!

小倉のラーメンは豚骨だけじゃない

小倉は多くの飲食店が集結する街だ。
小倉は多くの飲食店が集結する街だ。

 九州最北端の都市にして、九州の玄関口としても四大工業地帯の一つである北九州工業地帯を擁する場所としても知られる「北九州市」。その中心とも言える「小倉」は新幹線や鹿児島本線などが乗り入れるターミナル駅がある街で、小倉駅を中心に繁華街が広がり多くの飲食店が軒を連ねている。

 北九州は福岡市や他の九州エリア同様に豚骨ラーメンが多いエリアで、小倉にも数多くの豚骨ラーメン店が存在するが、豚骨以外でも行くべき店がいくつもある。今回は小倉の「非豚骨」ラーメン店を実食して厳選。小倉でラーメンを食べるならまず訪れて欲しい店ばかりだ。

本格的な家系がついに小倉に登場『武乃家』

2023年12月にオープンしたばかりの『武乃家』。
2023年12月にオープンしたばかりの『武乃家』。

 2023年12月、小倉初となる本格的な家系ラーメン店『横浜家系ラーメン 武乃家』(福岡県北九州市小倉北区魚町3-3-8)がオープンし、早くも話題を集めている。店主は人気ラーメン店で経験を重ね、家系の美味しさに魅了されて博多の人気店『無邪氣』で家系の基礎を学んで独立した人物だ。

 一般的に横浜発祥の家系ラーメンは、関東らしく醤油がキリリと立つスープが多いが、こちらでは地元の人の味覚に合わせるべくカエシに九州の醤油もブレンドすることで醤油角を無くしてまろやかに仕上げた。家系にしては珍しく麺は自家製の中太麺を使用。他にはないオリジナリティのある家系ラーメンを提供している。

老舗寿司店が作る醤油ラーメン『四方平』

1937(昭和12)年に寿司の屋台として創業した老舗『四方平』。
1937(昭和12)年に寿司の屋台として創業した老舗『四方平』。

 1937(昭和12)年に屋台で創業した老舗寿司店『四方平(よもへい)』(福岡県北九州市小倉北区京町1-2-22)は、寿司と一緒に本格的なラーメンが食べられる人気店。戦後の米不足の時に何か作れるものはないかとラーメンを提供して以来、寿司とラーメンを楽しめる店になった。

 ランチタイムに人気の「ラーメンセット」は、ラーメンと細巻きという他ではまず見られない組み合わせ。セットの細巻きは9種類から選べる楽しさ。鶏ガラをベースにしたスープはカエシも丸くて素朴な味わいで、一緒に食べる細巻きの醤油でキレを補う。戦後から小倉の人たちに愛され続けている醤油ラーメンだ。

小倉の夜の締めに欠かせない『太陽軒』

飲んだ締めはココと決めている人も多い『太陽軒』。
飲んだ締めはココと決めている人も多い『太陽軒』。

 1968(昭和43)年創業と、半世紀以上にわたり小倉で愛されている店が『太陽軒』(福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-4-20)。創業当初からいち早く味噌ラーメンを提供しており、フレンチ出身の二代目店主に代替わりしてからは、二代目が考案した塩ベースの「アサリバターラーメン」や「エビラーメン」も人気を集めている。

 あっさりとした味わいの味噌ラーメンは、注文ごとに鍋を使ってスープと赤味噌白味噌と2種類の味噌を合わせて熱々に仕上げる。鶏ガラベースのスープの美味しさを生かすために味噌ダレを強調させない優しい味わい。中細の縮れ麺は1926(昭和元)年から続く店主の家業である製麺所によるオリジナルだ。

 今回ご紹介した3軒はいずれも客足の絶えない人気店ばかり。小倉にはまだまだ美味しいラーメン店がたくさんあるので、自分好みの締めの一杯を見つける一助になりますように。

※写真は筆者によるものです。

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フードジャーナリスト

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/連載『シティ情報Fukuoka』/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/ウェブ『トーキョーラーメン会議』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。

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