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バルサの「ウィングサッカー」と、工夫が必要な可変システムと。

森田泰史スポーツライター
ドリブルするペドリ(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

スタートで、少し躓いた。しかし、まだ挽回は可能だ。

リーガエスパニョーラ開幕節で、ヘタフェに引き分けたバルセロナだが、第2節でカディスに勝利した。そう、挽回は可能だ。ただ、それは課題が修正できれば、という話である。

■デンベレのパリ・サンジェルマン移籍

バルセロナは今夏、ウスマン・デンベレがパリ・サンジェルマンに移籍。シャビ・エルナンデス監督が信頼していたアタッカーが、花の都へと去っていった。

デンベレの不在はシャビ・バルサにとって大きな痛手だ。これまで、ウィングに頼るフットボールを展開してきたからである。

シャビ監督の信頼を受けていたデンベレがパリに移籍
シャビ監督の信頼を受けていたデンベレがパリに移籍写真:なかしまだいすけ/アフロ

シャビ監督は昨季途中からガビを「偽WG」で起用するようになった。左WGにガビを置き、その分、中盤で数的優位を確保できるように工夫した。

一方、それはデンベレのような突破力のある選手が逆サイドにいるから、成り立つものだった。デンベレを右WGに配置して、アイソレーションを行うことで、右サイドにおいては「1vs1」で質の優位性を担保するやり方だった。

■可変システムの可能性

昨季のバルセロナは「1−0」で勝つことが多かった。まるでシメオネ・アトレティコのように勝利を探るアプローチは無論、悪いものではない。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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