バルサの「ウィングサッカー」と、工夫が必要な可変システムと。
スタートで、少し躓いた。しかし、まだ挽回は可能だ。
リーガエスパニョーラ開幕節で、ヘタフェに引き分けたバルセロナだが、第2節でカディスに勝利した。そう、挽回は可能だ。ただ、それは課題が修正できれば、という話である。
■デンベレのパリ・サンジェルマン移籍
バルセロナは今夏、ウスマン・デンベレがパリ・サンジェルマンに移籍。シャビ・エルナンデス監督が信頼していたアタッカーが、花の都へと去っていった。
デンベレの不在はシャビ・バルサにとって大きな痛手だ。これまで、ウィングに頼るフットボールを展開してきたからである。
シャビ監督は昨季途中からガビを「偽WG」で起用するようになった。左WGにガビを置き、その分、中盤で数的優位を確保できるように工夫した。
一方、それはデンベレのような突破力のある選手が逆サイドにいるから、成り立つものだった。デンベレを右WGに配置して、アイソレーションを行うことで、右サイドにおいては「1vs1」で質の優位性を担保するやり方だった。
■可変システムの可能性
昨季のバルセロナは「1−0」で勝つことが多かった。まるでシメオネ・アトレティコのように勝利を探るアプローチは無論、悪いものではない。
この記事は有料です。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバーをお申し込みください。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバー 2023年8月
税込550円(記事5本)
2023年8月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。