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U20日本代表&JAPAN XV→日本代表への道筋は?大久保直弥HC語る。【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
帝京大の青木。パシフィック・チャレンジにはオーバーエイジ枠で参加(写真:松尾/アフロスポーツ)

 ラグビー日本代表の下部組織にあたる「JAPAN XV」が4月10日からの10日間、サモアでの「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2024」に参戦する。

 20歳以下(U20)日本代表候補の24名に4名のオーバーエイジ組を入れた28名で臨む(直前合宿へはバックアップ4名も帯同)。大久保直弥ヘッドコーチが取材に応じた。

「JAPAN XV」は今度のパシフィック・チャレンジで、10日にマヌマ・サモア、15日にフィジー・ウォーリアーズ、20日にはトンガAと激突。蒸し暑い土地で、環太平洋諸国の代表候補軍とぶつかる。心身のタフさが試される。

 U20日本代表が7月にスコットランドで挑む「ワールドラグビーU20トロフィー」への準備の進み具合、エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチ率いる日本代表への個々のアピールも注目される。

 2日の千葉県内での公開練習にはジョーンズも訪れ、将来性ある選手の成長ぶりをチェックしていた。

 ジョーンズが現東京サントリーサンゴリアスの指揮官だった頃にコーチを務めていた大久保は、U20日本代表も率いている。U20日本代表は、今年2月から段階的に活動を本格化している。

 今度の取材機会では、キャンプ初日に指名したという主将について話した。その後に続いた問答を通し、年代別代表と日本代表との繋がりなどについて言及する。

 以下、共同取材の一問一答の一部(編集箇所あり)。

「主将は太安(善明=天理大学新2年、フランカー)です。副将は置かないです」

――主将の使命理由は。

「(チームが始動した)2月からお付き合いさせてもらっていますけど、身体はしっかり張るし。ラッキーなのは、(他に)リーダーができる人材がいること。身体を張るというところで、(先頭に立つ人間がパフォーマンスで示すという形で)いいバランスでリーダーシップを取っていけるんじゃないかなと。ひとりでどうこうというのは別に考えていない。チームの成長のために、何人かのリーダーがサポートしながら太安を中心にまとまってくれたら」

――太安選手は身長176センチ、体重92キロと決して大柄ではありませんが、巨漢にも臆せずに突き刺されます。

「本質ですからね、ラグビーの。とにかく、 2 月からリーグワンのチームの胸を借りてやってきて(2月からフォワード合宿をおこない、3月は全ポジションの選手を集めて4度の練習試合を実施)、格上のチームに対してひるまず挑めるような選手が少しずつ増えていっている。そのなかでも太安、川越功喜(天理大学新2年、フランカー)はとにかく向かっていく気持ちが強い。格上のリーグワンのチームでやったから見えたこと、僕が勉強したことは大きかった。同世代だけでやっていると見えない部分も多々あったかなと思います」

――オーバーエイジの選手が合流した。

「ちょうどいいタイミングだと思います——。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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