「リバースモーゲージ型住宅ローン」の利用者が雪国で増加中。その切実な理由とは
リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借り、自分が死んだ後、自宅を処分してローンを精算する仕組み。老後の生活資金を賢く調達するローンとして登場したが、今は、新築マンション購入時に利用する人も増えている。
老後の住まいとして便利な駅近マンションを買うとき、リバースモーゲージを活用して購入。住み続けている間は、利子分だけを払い続け、死んだときにマンションを売却し、ローンを精算。これで、便利な駅近マンションが購入しやすくなる……そう説明されても、当初は利用者が伸び悩む状況があった。「そんなに、よいことばかりではないだろう」「どこかに、落とし穴があるに違いない」と、利用を躊躇する人が多かったのである。
ところが、2018年以降、リバースモーゲージの利用者が増加している。
住宅支援機構が発表している「リバース60(住宅支援機構が提供支援する満60歳以上のための住宅融資保険付きリバースモーゲージ型住宅ローン)」の利用者数によると、2016年の申請戸数39戸、2017年は同114戸だったのに対し、2018年の申請戸数は511戸と一気に増加。以後、2019年の申請戸数は980戸。2020年の申請戸数1162戸と毎年、増加を続けているのだ。
特に、リバースモーゲージ利用者が目立つのが雪国において。駅直結の便利なマンションを購入したいと考えるシニアの間で利用者が増えている。
その理由を解説したい。
利用者が増えてきた理由の1つはノンリコース型が広まったこと
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