マンション販売センターのジオラマをVRで表現したら、わかりやすさが半端なかった
マンションの販売センターでは、昭和の時代からジオラマが展示されてきた。
ジオラマとは、50分の1とか100分の1の縮尺でマンションの完成予想模型とその周辺の環境を立体的に再現するもの。地盤の高低差や樹木、道行く人の姿もリアルにつくられ、「このマンションに入居したら、このような生活が実現する」ことがわかりやすくなっている。
日本の新築分譲マンションは、建物が完成する前、建設工事が始まったあたりから販売を開始するのが当たり前になっている。いわゆる「青田売り」という手法だ。
これに対して、日本以外の諸外国では、「スケルトン売り」が主流。建物の骨格ができた時点で販売を行い、住戸内の間取りや内装工事、設備設置の手配は購入者が各自行う方式だ。
それぞれに長所短所があるのだが、「青田売り」は建設工事が予定通りに完了する日本でしか実現しない売り方であり、完成時期が読めない諸外国では「スケルトン売り」にせざるを得ないという事情もある。
現在、日本と日本の不動産会社が進出している一部東南アジアでのみ実現する「青田売り」では、販売センターに展示されるジオラマが果たす役割が大きい。
完成した建物と、周囲との関係が立体的に分かる重要な展示となるからだ。
もうひとつ、一部住戸の内部を実物大でつくり上げるモデルルームも、販売センター内での重要な展示物。販売センターにおける最大の見どころは、ジオラマとモデルルームといってよい。
モデルルームとジオラマのうち、モデルルームはVR(バーチャル・リアリティ)で見せる手法がすでに定着。販売センターに出向かなくても、自宅のパソコンで、室内を歩き回り、室内の様子をある程度知ることができるようになっている。
それに続き、ジオラマにもVR版が登場。バーチャル・ジオラマを公開するマンションが出現している。
その一端を画面写真とともに紹介したい。
ジオラマを凌駕する、迫力ある映像とわかりやすさ
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