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新築マンションは「価格上昇」で「23区内は1億円以上」なのに「売れ行き好調」ってホント?

櫻井幸雄住宅評論家
23区内では新築マンションの平均価格が1億円を超えたのに、売れている?筆者撮影

 新築マンションは「価格が上昇」し、「23区内では1億円以上」となっているのに、「売れ行き好調」……だから、今はバブルだと思い込んでいる人は少なくない。

 新築マンションの「価格が上昇」も「23区内では1億円以上」も「売れ行き好調」も、事実といえば、事実。が、すべて但し書きがつく事実である。

 実際には、首都圏全域で価格が上昇しているわけではないし、23区内の新築マンションが1億円以上になっているわけでもない。売れ行きに関しても、契約率はまあまあだが、大量のマンションが売れているわけではなく、バブルにはほど遠い状況だ。

 多くの人が誤解している首都圏マンション市況の実態を数字とともに明らかにしたい。

東京23区内の新築マンションはすべて1億円以上?

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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