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廃止方針の特急大雪号 指定席券売機で「Rきっぷ」の指定を受けようとしたら発券メニューがなかった!?

鉄道乗蔵鉄道ライター
特急大雪号に使用されているキハ283系(写真AC)

 筆者は先日、指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)で札幌―遠軽間を往復したことは2024年10月31日付記事(JR北海道、石北本線利用で宿泊費「最大4000円」助成の遠軽町 実際に鉄道に乗り申請に行ってみた)で紹介した。現在、北海道遠軽町では、町外からJR石北本線で来町し、町内のホテル・旅館に宿泊した方を対象に、宿泊費を最大4,000円助成するという取り組みを行っていることから、この制度を活用して遠軽町を訪れるためであった。

 札幌―遠軽間は、往路は札幌―旭川間を特急ライラック号、旭川―遠軽間は特急大雪号を利用した。復路は、遠軽―旭川間を特別快速きたみ号、旭川―札幌間は特急ライラック号を利用したが、特急列車の指定券を指定席券売機で発券する際にちょっとしたシステム上の問題を見つけてしまった。

 往路の指定券については、特急ライラック号と特急大雪号の指定券を駅窓口で発券してもらったため問題はなかったが、復路の指定券について小樽駅の指定席券売機(話せる券売機)で発券しようとした際に、指定席券売機のメニューからはRきっぷでの特急オホーツク号以外の指定券の発券ができないことがわかった。

 Rきっぷなどの割引切符で指定券の発券を行う場合には、指定席券売機の「指定席」のメニューから入り、「おトクなきっぷの座席指定」のメニューを選択すれば、指定券の発券ができる。筆者は、遠軽からの往路については、遠軽―旭川間は特別快速きたみ号、旭川―札幌間は特急ライラック号に乗車するため、指定券の発券は旭川―札幌間だけできればよいのであるが、旭川―札幌間のみの発券が選択できない仕様となっていた。では、旭川乗り継ぎの特急大雪~特急ライラック号のパターンではどうかと思いこちらも試してみたが、発券が選択できなかった。選択できたのは網走―札幌間直通の特急オホーツク号のみだった。

復路には特別快速きたみ号を利用(筆者スクリーンショットより)
復路には特別快速きたみ号を利用(筆者スクリーンショットより)

 筆者は、小樽駅の指定席券売機(話せる券売機)で発券の操作を行ったのだが、メニュー操作に手間取っていると、ちょうど券売機の横にガイド役の女性職員の方から声を掛けられ、目的の列車の指定券が発券できない旨を伝えると、オペレーターへの通話を進められた。券売機に備え付けられた受話器をとってオペレーターの方に札幌―遠軽間のRきっぷで旭川―札幌間の特急ライラック号の指定のみ発券してほしい旨を伝えて、ようやく発券にこぎ着けることができた。

 北海道内での指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)は、販売範囲が縮小傾向で現在は、札幌から網走方面と稚内方面が残るのみで、今回、指定席券売機でRきっぷに対応した発券メニューがないことがわかった特急大雪号についても快速列車に格下げされて廃止される見込みである。特急大雪号が快速列車に格下げになるとすれば、指定席券売機でRきっぷの旭川―札幌間の指定券の発券メニューを用意しておかなければ乗客の利便性はより低下することになるのではないだろうか。

遠軽町への申請書に添付したきっぷのコピー。指定券は往路は窓口発券、復路は指定席券売機(話せる券売機)でのオペレーター発券となった(筆者撮影)
遠軽町への申請書に添付したきっぷのコピー。指定券は往路は窓口発券、復路は指定席券売機(話せる券売機)でのオペレーター発券となった(筆者撮影)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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