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【浜松市】浜名区・平均水温なんと15度! 竜ヶ岩洞の足水で暑さを吹き飛ばそう!

麻生のりこ旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

夏の隠れた人気スポット・竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)の足水へ行ってきました!

足水の水温は、なんと平均15度。

天然冷風浴「ようきた洞」内にあり、10月31日まで無料で利用可能です。

暑いと感じたら、竜ヶ岩洞の足水で暑さを吹き飛ばしちゃいましょう!

赤い丸印で囲った部分がようきた洞の入り口
赤い丸印で囲った部分がようきた洞の入り口

ようきた洞入り口
ようきた洞入り口

ようきた洞は竜ヶ岩洞(鍾乳洞)手前右側にあり、入り口から足水へは螺旋状(渦巻き型)をしたゆるやかなスロープを下ります。

ようきた洞全景(画像提供:竜ヶ岩洞)
ようきた洞全景(画像提供:竜ヶ岩洞)

スロープは途中から階段になっているので、足元に気を付けて下りましょう。

こうして上から見ると、螺旋状になっているのがよく分かりますね。

ん? この形状はインドの階段井戸に似ている…?

いやそれよりも、武蔵野台地などに数多く掘られた井戸の一種「まいまいず井戸」の方が近い?

ようきた洞の案内板
ようきた洞の案内板

ようきた洞の案内板によれば足水の水温は14~17度。カルシウムイオンがたっぷりな鍾乳洞の冷水で、洞内に吹く風は天然の冷風で約18度。マイナスイオンをたっぷり含んだ風です。

竜ヶ岩洞の足水はとっても久しぶりなので楽しみっっ。

足水付近を上から見たところ
足水付近を上から見たところ

ここまで来たら足水へはあと少し。
足水はステンレス製のベンチに腰掛けて利用できます。

ようきた洞は深さ約5メートル。

4月から10月末までは竜ヶ岩洞内から流れ出る湧き水を利用した足水として、11月から翌年2月末までは「電飾土蛍(つちぼたる)『ようきた土蛍』」が楽しめることから密かな人気スポットなんですよ。

「電飾土蛍(つちぼたる)『ようきた土蛍』」について書きました▼

【浜松市】北区・竜ヶ岩洞「電飾土蛍『ようきた土蛍』」で真昼のイルミネーションを!

足水へ入ってみた
足水へ入ってみた

それでは早速、足水へ。

…わあ! ひんやりっっ! 冷た~い!!
この水の冷たさは、幼い頃に涼んだ天竜山中の沢の冷たさと似てるっっ。

健康ワンポイント
健康ワンポイント

竜ヶ岩洞スタッフの足代さんによると、足水の年間平均水温は15度くらいとのこと。
そして、ここまで竜ヶ岩洞内の「黄金の大滝」の水が流れ込んでいることも教えてくださいました。

ここの水は「黄金の大滝」の水…!

黄金の大滝から流れくる水は、足水から竜ヶ岩洞の近くを流れる神宮寺川へ注ぐそう。
神宮寺川の流れはその後、井伊谷の地を潤し都田川と合流し、浜名湖へ流れ込みます。

壮大な川の流れに思いを馳せながらも、「健康ワンポイント」にあるように冷やし過ぎないよう注意しつつ足水を楽しみました。

フェンスの向こうは水深約2メートル
フェンスの向こうは水深約2メートル

「足水の水が竜ヶ岩洞内の『黄金の大滝』からの冷水なのは分かったけど、どこから流れ込んでいるの?」
と思う方もいますよね。

それはフェンスの向こう側、画像奥の岩と岩の間から。
内部で枝分かれしている鍾乳洞の端が、ちょうどこの地点なんです。

エメラルドグリーンに見える水の色が、とても爽やかで涼しそう。
水の透明度が高いので、それほど深さは感じないように見えますが、なんと水深は2メートルなんだとか。

フェンスから身を乗り出して落ちないようにご注意を。

黒っぽいモノ(青い丸印で囲みました)が気になる…
黒っぽいモノ(青い丸印で囲みました)が気になる…

知りたかった平均水温や、足水に用いられている水がどこから流れているのかは分かりましたが、ここへ来てもうひとつ気になることが。

それは足水内に見られる黒っぽい物体です。

大きさは一定ではなくさまざまで、私が足水内を歩いても動かないように見えました。

…これはいったい何?

黒っぽいモノはカワニナ
黒っぽいモノはカワニナ

そこで足代さんに尋ねると、「これは巻貝の一種・カワニナなんですよ。カワニナは水がとてもキレイな水域にしか棲まなくて、ホタルの幼虫のエサになるんです」と答えてくださいました。

さらに「今年は1匹だけですが、ゲンジボタルの幼虫がいました」とも。

もしかしたら将来、ようきた洞の足水でホタル観賞ができるようになるのかも!?

足水に手を浸ける奥山小学校3年生児童(担任教師から撮影および掲載許可をいただきました)
足水に手を浸ける奥山小学校3年生児童(担任教師から撮影および掲載許可をいただきました)

足水から出て写真撮影をしていると、地上からこちらに向かう子どもたちの声が。

やって来たのは竜ヶ岩洞の見学に来ていた奥山小学校3年生児童たちで、足水へ手を浸し「冷た~い」と大喜び。

カワニナについて足代さんから「これはホタルの幼虫のエサになる巻貝で、水がキレイな場所にしかいない生き物なんだよ。奥山小学校の下を流れている川(神宮寺川)にもいるよ」と教えてもらうと、「そうなんだ!」「あの川にいるの?」と興味津々。

その後、「手を浸けてたら感覚がなくなった~」「楽しかった♪」と満足そうに帰りました。

売店で竜ヶ岩洞のオリジナルタオルを販売中
売店で竜ヶ岩洞のオリジナルタオルを販売中

最後に。
「しまった!足拭き用のタオルを忘れた!」
という方は、売店へどうぞ。
1枚150円(税込み)で竜ヶ岩洞オリジナルハンドタオル「ようきたタオル」を販売しています。

実は私も過去に足水を利用した際、タオルを持参し忘れていたことに気が付き購入したんですよ。
(タオルはその後、手拭きとしてはもちろん、冷やしたペットボトルや保冷剤を包むのに重宝しました)

ようきた洞の足水は、水が穏やかに動いているからなのか、冷たさが持続しているように感じられました。

浜松の夏の暑さは天然冷風浴「ようきた洞」内の足水で吹き飛ばしちゃいましょう!

<基本情報(※ようきた洞の足水)>
施 設 名:竜ヶ岩洞
住   所:静岡県浜松市浜名区引佐町田畑193
開催場所:竜ヶ岩洞入口の「ようきた洞」
開催期間:2024年4月1日(月)~2024年10月31日(木)
開催時間:9:30~16:30 ※増水時に利用できない場合あり
料金:無料駐 車 場:あり(バス25台・乗用車500台)
公式サイト:竜ヶ岩洞の公式サイト (外部リンク)

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旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

日本史ミーハーな旅ライター。トラベルメディアでは国内の観光スポットなどをめぐり、取材記事を執筆しています。旅先で好きなこと⇒マンホールの蓋探し・西洋館探訪・神社仏閣参拝・城めぐり(18/100) / 2017大河ドラマ直虎まだまだ応援中。ここでは静岡県浜松市へ出掛けたくなる情報を発信します。

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