【浜松市】浜名区「竜ヶ岩洞洞窟資料館」は無料で鍾乳洞のあれこれが学べるワクワク空間
「浜松市内で本格的な資料館、できれば入場無料のところへ行きたい」と思ったことはありませんか?
そんな時には竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)併設の「竜ヶ岩洞洞窟資料館」へ。
館内に展示されているのは本物の鍾乳石や化石など。
それらに加え図や写真、立体的なジオラマから、鍾乳石や洞窟を取り巻く環境のほか、人類と洞窟の関わりなどが分かりやすく学べます。
浜名区(旧北区)にある竜ヶ岩洞は、今から約2億5千万年前の地層とされる石灰岩地帯に、悠久の年月をかけて形成された東海地方最大級の鍾乳洞。
総延長約1,000メートルのうち、400メートルほどを一般公開しています。
今回、見学した竜ヶ岩洞洞窟資料館の場所は、竜ヶ岩洞の出口と売店の間に。
「資料館は出口と売店の間に…って、竜ヶ岩洞は有料だよね。でも資料館は無料。いったい、どうやって行けばいいの?」
そうなんです。
そこが気になったので、「電飾土蛍(つちぼたる)『ようきた土蛍』」を案内してくださったスタッフの忠内さんに聞きました。
▼「電飾土蛍『ようきた土蛍』」の様子はこちらをどうぞ
【浜松市】北区・竜ヶ岩洞「電飾土蛍『ようきた土蛍』」で真昼のイルミネーションを!
そして…
売店を屋外から入り奥へ進めば、竜ヶ岩洞洞窟資料館が見学できることを教えていただきました。
ただし、資料館の正規順路を逆行する形になるので、ご注意を。
もちろん資料館から竜ヶ岩洞内へは入れません。
それでは、売店から竜ヶ岩洞洞窟資料館へ入ってみましょう!
私は竜ヶ岩洞から出た態で見学したかったので、売店側から資料館へ入った後、奥へ進みました。
すると大きな石筍(せきじゅん)が出迎えてくれました。
石筍は鍾乳石から滴り落ちた石灰水が、鍾乳洞の床に積もってできる、たけのこ状岩石のこと。
鍾乳石の成長度合いはとても遅く、1センチほど伸びるのにも100年かかります。
ここまで大きくなるのには、どれくらいの年月がかかったのか考えると気が遠くなりそうですね。
順路は石筍で二手に分かれています。
石筍の右側通路は「洞窟と観光」です。
まずは竜ヶ岩洞開発者・戸田貞雄さんの写真から。
竜ヶ岩洞は昭和時代後期に発見され、2年半もの難工事を経て1983(昭和58)年に一般公開されました。
その先では図や立体的なジオラマにより、「人類と洞窟」の関わり合いについて解説していました。
壁にぽっかりと空いた空間には何があるのでしょう。
ぜひ、中を覗いて見て!
石筍の左側通路では、コウモリの生態を写真などにより紹介しています。
竜ヶ岩洞で見つかったコウモリは、モモジロコウモリとコキクガシラコウモリ、キクガシラコウモリの3種類。
夏には外で見ることができるそう。
有料ゾーンになりますが、洞内入り口では飼育中のフルーツバットが観察できますよ。
おや?
コウモリの隣では、なにやら天井裏へ行こうとする人の姿が。
これはケイビング(洞窟探検)時の様子を再現したもので、洞内の探索はこのようにして行われました。
このほか資料館内では洞窟の種類や成り立ち、滴り落ちる鍾乳石の名前と種類、洞穴の生物などを図や表、展示物で解説しています。
「100年でこんなに溶けた石灰岩!」は、解説がなかったらミルククランチチョコレートと間違えてしまうかも!?
展示ケースを見ると、滴り落ちる水滴により形成された鍾乳石のストローや石筍、つらら石などが。
洞窟真珠(ケイズパール)や霜柱状の鍾乳石は「特別展示コーナー」に。
資料館内にはアンモナイトや恐竜の骨の化石など、化石も複数展示しています。
なかには虹色の殻を持つアンモナイト プラセンチセラスや魚化石 光鱗魚も。
アンモナイト ダクチリオセラスを見た私が「これってサルノコシカケ(キノコの仲間)に似ているなあ」と思ったことはナイショです。
出入り口付近の壁一面は写真とジオラマによる「竜ヶ岩洞開発史」のコーナーです。
鍾乳洞を発見してからオープンするまでの、2年半にわたる作業の様子をご覧くださいね。
そうそう。
記念スタンプは出入り口付近に設置されているので、スタンプ収集している方はお忘れなく。
作業員の顔ハメは売店から出てすぐのところに、コウモリの顔ハメは洞内入り口で飼育中のフルーツバット付近に設置されています。
竜ヶ岩洞洞窟資料館は理科・社会の校外学習や夏休みの自由研究にピッタリ!
休日や春休み・夏休み期間中に出かけてみませんか?
<基本情報>
施 設 名:竜ヶ岩洞
住 所:静岡県浜松市浜名区(旧北区)引佐町田畑193
開館時間:9:00~17:00
料金:竜ヶ岩洞洞窟資料館は無料 ※竜ヶ岩洞内は有料
駐 車 場:あり(バス25台・乗用車500台)
公式サイト:竜ヶ岩洞の公式サイト (外部リンク)