#今月のテック 11月: Google Fiは安いのか?その狙いは?
Googleは、独自のモバイルサービスの名前を「Google Fi」に改め、ロゴやサービスを刷新しました。このサービスは「Project Fi」と呼ばれてきたものです。
今回の刷新で、これまでGoogleブランドを中心としたAndroidスマートフォンに限られていた利用デバイスをiOSに拡げ、iPhoneでもGoogle Fiが利用できるようになりました。iPhoneで利用するためには、専用のアプリをインストールして使い始めるとのことですが、おそらくネットワークの切り替えやWi-Fiのためのプロファイルがインストールされる仕組みではないか、と思います。SIMが届いたら試してみたいところです。
なお、Google Fiは最新のiPhoneがサポートするeSIMに対応しておらず、これまで通りSIMカードを取り寄せてアクティベートする仕組みとなっています。
どんなサービス?
Google Fiは3つの携帯電話ネットワークとWi-Fiを自動的に切り替えながら通信することができる「MVNO」サービスです。
米国のT-Mobile、Sprint、US Cellularの4G LTE網の中から最も速度が速い回線を利用しつつ、Wi-Fiを併用してモバイルデータ通信の量を削減し、電話料金を安く抑えようというアイディアです。
料金プランはシンプルで、通話とSMS無制限の20ドルを基本にし、あとは1GB10ドルのレートで使った分のデータを支払う仕組みです。そのため、1.8GB使った場合は、データ部分は18ドル、合計で38ドルのケータイ料金になります。6GBまでは自動的にデータ料金が使われますが、そこで低速モードになり、使いすぎを防ぎます。
また日本を含む世界170カ国以上でローミング料金なしでの通話とデータ通信が利用可能な点も魅力的です。この仕様はT-Mobileと同様であり、Google FiのネットワークがT-Mobileを軸に組み立てられていることを示唆しています。
そもそも、この料金は米国で安いのか?
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