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黒星発進からワイルドカード・シリーズを勝ち上がったチームはあるのか。パドレスは3対0とリード中

宇根夏樹ベースボール・ライター
フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)Oct 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月1日、ポストシーズンが開幕した。ワイルドカード・シリーズのうち、アトランタ・ブレーブス対サンディエゴ・パドレス以外の1試合目は、すでに終わっている。

 それぞれのスコアは、デトロイト・タイガース対ヒューストン・アストロズが3対1、カンザスシティ・ロイヤルズ対ボルティモア・オリオールズが1対0、ニューヨーク・メッツ対ミルウォーキー・ブルワーズは8対4。いずれも、アウェーのチームが勝利を収めた。

 ブレーブス対パドレスは、これを書いている時点で、6回裏を終え、パドレスが3対0とリードしている。1回裏にフェルナンド・タティースJr.が2ラン本塁打を打ち、2回裏にカイル・ヒガシオカの犠牲フライで1点を追加した。

 両チームの先発投手の事情については、こちらで書いた。

「投手三冠のセールは、ワイルドカード・シリーズのロースターに入らず」

 このシリーズは、すべての試合がシード上位の本拠地で行われる。先に2勝を挙げたチームが勝者となり、次のディビジョン・シリーズに進む。2試合もしくは3試合の間に、オフの日はない。

 これまでのワイルドカード・シリーズは、以下のとおり。

筆者作成
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 短縮シーズンの2020年は、1リーグ8チームがポストシーズンに進出し、どのチームもワイルドカード・シリーズからスタートした。8チームの内訳は、各地区の1位と2位に、それ以外の上位2チームだ。

 ちなみに、2012~19年と2021年の行われたのは、ワイルドカード・シリーズではなく、勝ち上がるチームが1試合で決まるワイルドカード・ゲームだ。

 2020年と2022~23年の計16シリーズ中13シリーズは、2連勝/2連敗で終わっている。昨年の4シリーズは、いずれもスウィープで勝者(と敗者)が決まった。

 また、2022年のパドレスは○●○なので、黒星スタートから勝ち上がったチームは、2020年のオークランド・アスレティックスとパドレスしかない。

 なお、タイガースとアストロズのうち、先に2勝を挙げたチームは、ディビジョン・シリーズでクリーブランド・ガーディアンズと対戦する。ロイヤルズあるいはオリオールズの相手はニューヨーク・ヤンキース、メッツあるいはブルワーズの相手はフィラデルフィア・フィリーズ、ブレーブスあるいはパドレスの相手はロサンゼルス・ドジャースだ。

【追記:10/2】

 パドレスは、8回裏にヒガシオカのホームランで1点を加え、4対0でブレーブスを下した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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