投手三冠のセールは、ワイルドカード・シリーズのロースターに入らず
今シーズン、クリス・セール(アトランタ・ブレーブス)は、いずれもリーグ・トップの防御率2.38、18勝、225奪三振を記録した。投手三冠に加え、初のサイ・ヤング賞も手にするはずだ。
けれども、10月1日から行われるワイルドカード・シリーズのロースターには、入っていない。セールは、前日のダブルヘッダーの2試合目に投げるはずだったが、腰の痙攣により、直前に登板を回避した。
回避しなかった場合も、ワイルドカード・シリーズの登板は難しかった。このシリーズは、10月1日からオフを挟まずに行われ、先に2勝を挙げたチームが勝ち上がる。1勝1敗で第3戦を迎えても、9月30日から数えて、中2日となる。
これは、ダブルヘッダーの1試合目に投げたスペンサー・シュウェレンバックと、セールに代わって2試合目に登板したグラント・ホームズも同様だ。彼らも、ワイルドカード・シリーズのロースターには入っていない。
セールの登板回避がなければ、ホームズは、ワイルドカード・シリーズで投げることができた。
第1戦と第2戦の先発マウンドには、AJ・スミス-ショウバーとマックス・フリードが上がる。今シーズン、スミス-ショウバーがメジャーリーグで投げたのは、5月23日の1試合だけだ。メジャーリーグ1年目の昨シーズンと合わせても、二桁に達していない。
第3戦があれば、先発投手は、レイナルド・ロペスかチャーリー・モートン、あるいはブライス・エルダーだと思われる。ロペスは、9月28日の6イニングに続き、30日もリリーバーとして1イニングを投げた。モートンは、9月29日に4.1イニングだ。エルダーは、8月初旬にAAA降格となり、レギュラーシーズンが終わるまで、昇格しなかった。
ブレーブスと対戦するサンディエゴ・パドレスの先発投手は、第1戦がマイケル・キング、第2戦がジョー・マスグローブ、第3戦はディラン・シースだ。レギュラーシーズン最後の登板は、キングが9月24日、マスグローブが26日、シースは25日。いずれも、そこから中5日以上となる。27日に投げたダルビッシュ有も、ロースターに入っている。