誰が週刊新潮を動かして小渕大臣の政治資金を追及させたか
フーテン老人世直し録(109)
神無月某日
内閣改造の目玉は女性閣僚の登用だった。ところが結果として全員が問題視される事になった。内閣改造は大失敗という事になる。中でも将来の総理候補として海外からも注目されていた小渕優子経済産業大臣の「政治とカネ」は、果たして大臣辞任だけで済むのかと思わせる。フーテンは小渕大臣に議員辞職して出直す事を勧めたい。
小渕大臣の父である小渕恵三氏は、本人の資質はともかくしっかりとした秘書グループに支えられていた事が有名だった。今回報道されている小渕優子氏の政治資金収支報告書を見ると、その秘書たちが皆いなくなり、誰も支える者がいないと思わせるほどのでたらめさである。
もともと群馬県は、中選挙区時代に福田赳夫、中曽根康弘の両元総理が激しく競い合い、両氏のサービス合戦がすさまじい選挙区だった。選挙になると両陣営は選挙民の食事サービスに力を入れ、「福田料亭」とか「中曽根レストラン」とか言われて、選挙民の獲得にしのぎを削った。
強い個性と派手なパフォーマンスの両者の間で、小渕恵三氏は「ビルの谷間のラーメン屋」を自称するなど目立たぬ存在だった。しかししっかりとした秘書グループの存在が恵三氏を総理の座に押し上げ、福田、中曽根の両氏と肩を並べる事になった。それが代替わりした事で秘書の資質が真逆になったのだろうか。
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