安倍元首相妻・昭恵さんが現首相を差し置いてトランプ次期米大統領と会食について考える#専門家のまとめ
石破首相がトランプ次期米大統領との面談ができていないなか、トランプ氏は、安倍元総理夫妻と深い信頼関係があり、安倍氏の死去後も、妻の昭恵さんと頻繁に連絡をとりあっていたことから、今回の両氏の会食が実現したようだ。この件は、日米でも話題になっており、今後の日本の対米関係にも影響がありそうだ。そこで関連記事をまとめてみた。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
政治においては、正義や理想以上に、時として人間関係や信頼関係が重要だ。今回のトランプ次期米大統領と安倍元首相の妻の昭恵さんとのフロリダ州にある自宅での会食も正にそのことの表れだ。トランプ氏は、安倍首相(当時)を高く評価し、信頼していた。また同氏は、安倍首相(当時)と共に同席した昭恵夫人とも何度も会っていた。しかも、安倍元首相が悲劇的な形で亡くなり、トランプ氏は自身も何度も暗殺未遂の経験もあり、昭恵さんへのシンパーはかなり高いことは予想に難くない。昭恵さんは、安倍政権の時には様々な問題や課題を起こしたり、また夫である安倍さんがあのような形で亡くなっているので、日本政府はアプローチするようなことは回避していただろう。また個人的心情を慮れば、昭恵さんは静かにしておいてほしいと考えている可能性もある。しかしながら、昭恵さんは、トランプ氏に通じる数少ない有力かつ強力なチャネルだ。今回のことは、正にそのことを証明したといえる。安倍さんは日本のために全力を尽くした政治家であるが、昭恵さんはその安倍さんの残した最大の外交遺産・資産であり、「対米外交上の最大および最高の武器」だ。昭恵さんは、自在闊達な方であるが、政治家安倍晋三の妻としてそのことを十分に理解しているだろう。石破首相と安倍元首相は、生前良好な関係ではなかったが、両者とも日本に貢献したいという意味では同じ立場にあるといえる。石破首相、日本政府そして日本は、その点をよくよく考えて、対処・行動していただきたいところだ。