態度の心理学:性格ではなく態度を変えよう
■人々の問題、社会の問題
世の中には悪い人がいます。悪い人が多くて、社会問題になることもあります。自分の周りの悪い人のことで悩んでいる人もいます。どうにかしたいと思いますが、「性格だから仕方がない」などと思うこともあります。
自分自身の弱さのせいで悩むこともあります。これも、自分はそういう性格だから仕方がないと思うこともあります。
悪い人がいて、弱い自分がいて、人間関係の問題や、社会の問題が起きます。
と、私たちは思うのですが、本当にそうでしょうか。
■性格ではなく「態度」
悪い人、弱い人。これって、性格が悪いとか、気が弱いということですね。確かに、そういうこともあるかもしれません。でも、こういう問題を性格と考えてしまうと、性格は簡単には変わらないでしょうか、問題も簡単には解決しないことになります。
けれども、本当は違うのです。性格を変える必要はないのです。
悪い人なのではなく、悪いことを考えたり、悪いことを実行する人です。性格が悪いからこそ、そんな考えや行動をとるのでしょうか。そういうこともあるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
もしも性格が悪いとしても、性格が悪いだけなら、私とは直接関係がありません。私が困るのは、その人の暴言暴力やルール違反です。その人の人格を根本的に変えなくても、困った行動が減れば、とりあえずOKでしょう。
自分は気が弱いと悩んでいる人はたくさんいます。でも、絶対に気を強くする必要があるでしょうか。あなたが困っているのは、本当に自分の性格でしょうか。
たとえば、人前で話せないとか、嫌なことを断れないとか、そういう事に悩んでいるのではないでしょうか。
実は私たちの他人や自分に関する行動であり、考え方であり、それは「態度」なのです。
■態度とは
勉強や仕事をするとかしないとか、ゴミをきちんと捨てるとか捨てないとか、様々な問題があります。これらを解決するためには、人々の性格を変える必要はありません。「態度」を変えれば良いのです。そこで社会心理学では、態度は大きな研究テーマです。
この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2021年1月
税込550円(記事3本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。