【横浜市中区】横浜で受け継がれるレシピ。アジアン料理店の「喫茶店のナポリタン」が絶品!
こんにちは。 ナポリタンをこよなく愛す横浜地域ライターのミオです。
本日は久しぶりの横浜ナポリタンの回! 心ときめく一皿に出会えたので、ご紹介させてください。
アジアン料理とお酒の店 cafe & bar MÉLI-MÉLO(メリメロ)
やってきたのは、グルメな飲食店がひしめく横浜市中区元町仲通り。17:00開店頃に明かりが灯る「cafe & bar MÉLI-MÉLO(メリメロ)」です。
店舗は小さな建物の2階。まるで隠れ家に案内されるように階段を登り扉を開けると、エキゾチックな雑貨や器に目を奪われます。
全10席程とこぢんまりとした空間にセンスが溢れていて、早くもおいしい予感。
同店は、ナチュラルワインや日本酒、アジアのビールなど様々なお酒と共に、美味しいアジアン料理が楽しめるお店です。
美しい器に、野菜やハーブがたっぷり。ハーブとスパイスの魔法にかかったお料理は感動の連続で、新鮮な気持ちにさせてくれました。
ナポリタンで〆。
美味しいお酒と料理に酔いしれた後に、ぜひ食べてほしい一皿があります。
その名も「喫茶店のナポリタン」(1,078円)。
玉ねぎ、ピーマン、ベーコン、マッシュルームなどスタンダードな具材に加えて、半切りのプチトマトが入っているのが特徴です。
麺は2.2mmと太麺茹で置きでありながら、歯応えを感じるもちもち感。
奥行きのある芳醇な香りで、スタンダードから少し寄り道した大人っぽさもあり。
〆はもちろん、お酒と共に味わいたいような絶品ナポリタンです。
ナポリタンの背景を知る
ナポリタンについてオーナーご夫婦、吉田清志さん・清美さんに話を伺いました。
なぜアジアン料理店で「喫茶店のナポリタン」なのかといいますと、実はこちらのレシピ、清美さんのご両親が横浜文化体育館そばで営んでいた「喫茶 MIYA」から受け継いだもの。
喫茶 MIYAは2012年に閉店しましたが、父・博行さんのレシピを娘の清美さんご夫婦が受け継ぎ、2014年のメリメロ創業時からずっと提供されている、特別な一皿なのです。
「太麺でケチャップとバターたっぷり。懐かしの喫茶店文化を感じる味であり、ナポリタン発祥の地・横浜の文化でもあり、そこに父の工夫も加わっていて、私にとって思い出の味。自分たちがお店を開く時、父のナポリタンを継いでいこうと思いました」と清美さん。
同時に父・博行さんのフライパンも譲り受け、今ではご主人の清志さんが鮮やかに鍋を振ります。
ルーツを辿るとさらに昔の洋食屋に行き着く
さらに、喫茶MIYAのナポリタンレシピを遡ると、父・博行さんが店を開く前に修行した伊勢佐木町の名店「ボストングリル」(平成初期に閉店)に辿り着くのが興味深いところ。
博行さんが幼い頃、近所にあったボストングリルは、裏口から出入りするほど親しみがあったそう。(ボストングリルを調べてみましたが残念ながらほとんど手がかりはありませんでした)
博行さんのエピソードから想像すると、寛容な時代とお店だったことでしょう。
めぐりめぐる横浜のナポリタン
ナポリタン発祥の地といわれている土地柄、レシピがお店を変えて伝承されたり派生したりするお話を耳にする事があります。
でもそれって奇跡のような巡り合わせが成せる事だと思うんですよね。
めぐりめぐる横浜ナポリタンの歴史と進化を秘めた、メリメロの「喫茶店のナポリタン」。
何も知らなくてもすん〜ごく美味いのですが、背景を知ると一層味わい深い。私は昔の関内や伊勢佐木町を存じ上げませんが、タイムスリップしたような気持ちになりました。
ドラマチックな「喫茶店のナポリタン」を、お酒の〆にいかがでしょうか。
cafe & bar MÉLI-MÉLO(カフェ& バー メリメロ)
住所:横浜市中区元町5-196 2F
営業時間:17:00-23:00
定休日:月・火曜
電話番号:045‐264‐4256
公式Instagramはこちら(外部リンク)
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