綱島喫茶店【アデリータ】の裏メニュー?!実はナポリタンがもう1種類あった!【横浜市港北区】
横浜市港北区綱島。
平成以降に開発が進んだ都筑区の港北ニュータウンやみなとみらいとは違って、どことなく懐かしい雰囲気が漂っている味のある街。
そんな綱島レトロのルーツを辿ると、老舗喫茶店に辿り着きます。
1980年前後、綱島駅西口周辺には喫茶店が次々と誕生しました。
- 1978年 オークラ珈琲館
- 1979年 アデリータ
- 1980年 コーヒーサロン サガン
- 1982年 カフェ カルディ
これらのお店は、令和の今も常連さんや喫茶店好きに愛されている、古き良き綱島の喫茶店です。
港北区の知人イチオシ!純喫茶「アデリータ」
今回ご紹介するのは綱島駅から徒歩5分、商店街から少し入ったところにお店がある「アデリータ」です。
綱島店の他、小田急相模原店もあります。
「アデリータ」とはギター奏曲の曲名です。
親しみやすさと安らぎは、喫茶店の本質そのものだと思うのです。素敵な由来ですね。
さて、こちらのお店、日本ナポリタン学会の紹介動画によると、実はアデリータのナポリタンには2種類ある!との情報。
裏メニューなのでしょうか?!
さあ、階段を登って2階へいってみましょう。
ようこそ、アデリータの世界へ
扉の向こうはレトロな世界が広がります。
ワイン色の絨毯、ダークブラウンの家具、ぶどう飾りの照明。
着いたのは11時過ぎでしたがモーニングからのお客さんもいらっしゃるせいか、半分以上のテーブルが埋まっていました。
メニューはこちら
「スパゲティミートグラタン」は、推しも多い人気の一皿。
ナポリタン発見!!
ソースの事には触れず「ナポリタンセット」とだけ記載されています。
オーダーを受けてもらった店員さんに「ナポリタンって2種類のソースがあるんですか?」と恐る恐る聞いてみると…
店員さん「はい、ございます。ケチャップベースのソースで味付けしたものとオリジナルトマトソースの2種類になります」
なんと!
では、通常ナポリタンをオーダーすると、どちらがくるのでしょうか?
答えは、トマトソースらしいです。
通常ナポリタン=トマトソース
裏ナポリタン=ケチャップベース
ということですね。
せっかくなので裏の方を!ケチャップベースのナポリタンをオーダーしました。
このケチャップベースのナポリタンを「ファンシーナポリタン」と呼ぶそうです。
ちなみに、ナポリタンとハンバーグ、ババロアがセットになった「ファンシーセットA」には、この「ファンシーナポリタン」が乗っている、とのことでした!
ファンシーナポリタンいただきます
「ファンシーナポリタン」サラダ・飲み物付き850円。
老舗喫茶店の良心がうかがえるような価格。お優しい…。
ケチャップソースをしっかり強火で焼き付けた、甘く香ばしい一皿。
茹で置き(茹でてあえて一晩寝かせた)のもちもち太麺。具はベーコン、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマン。そしてチキンが入っているのが特徴です。
美味しいコーヒーを飲みながら空間を楽しむ
ナポリタンを完食した後の、食後のコーヒータイムがまた一興。
サイフォンで丁寧に淹れられたコーヒーは香り高く、2粒の絞り出しクッキーがお供についてきます。
色違いの絞り出しクッキーは、存在そのものが可愛い。
ちなみに「ファンシー」とは「気まぐれな」「幻想的な」「空想」「装飾的な」という意味があるらしい。
どれも当てはまるようで、その言葉選びの奥ゆかしさを思い知ります。
どんな意味ですか~?なんて聞くのは野暮な気がする。うん。
ぼんやりファンシーの意味に思いを馳せながらコーヒーを味わうひととき。
裏メニューを食べられた満足感と満腹感、幸せな気持ちでお店を去りました。
ごちそうさまでした。
横浜ナポリタン巡りはつづく。
アデリータ綱島店
住所: 横浜市港北区綱島西2-13-3 藤掛ビル 2F
営業時間:8:00-20:00
電話番号: 045-543-7279