ホテルで注目の秋のアフタヌーンティー6選とその背景
秋にも新しいアフタヌーンティーが登場
夏が過ぎてようやく涼しくなり、外でも過ごしやすくなってきました。緊急事態宣言は解除されましたが、飲食店の置かれた状況はまだ改善されていません。こういった状況下にあって、少しでも売上を増やすために、アフタヌーンティーに力が入れられています。
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特にホテルでは、様々なアフタヌーンティーが考案されています。この秋にも魅力的な新しいアフタヌーンティーが登場しているので、背景と共に紹介していきましょう。
ANAインターコンチネンタルホテル東京
金継ぎとは壊れた器を修理する日本独自の伝統技法。この金継ぎをテーマとした「金継ぎアフタヌーンティー」(6,588円、税・サ込)が、ANAインターコンチネンタルホテル東京の「アトリウムラウンジ」で2021年10月1日から2022年1月31日にかけて行われています。
チョコレートをメインにしたアフタヌーンティーが企画されるのは4年目ですが、ホワイトチョコレートをメインにし、金継ぎをテーマにしたのは今回が初めて。その理由は華やかな雰囲気のアフタヌーンティーをつくりたいと考えたからです。
芸術品のようなスイーツとセイボリーは舌だけではなく目でも楽しめます。ペストリーシェフのオススメはフランスの栗を用いた「金継ぎ風モンブラン」、優しい甘味の「レミントン ホワイトチョコレート&ココナッツ」、爽やかな酸味の「レモンゼリーとホワイトチョコレートパンナコッタ」。
きらびやかなアフタヌーンティーによって、気分も華やぐことでしょう。
ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜
最近は和テイストのアフタヌーンティーも見かけられるようになりました。ただ、ハワイにルーツをもつホテルでもとなると珍しいです。ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜「日本料理 濱」では、2021年9月1日から10月28日にかけて「和フタヌーンティー(濱茶膳)」(6,600円、税込・サ別)が実施されています。
14階「ザ・カハララウンジ」のアフタヌーンティーは予約がとれないほど若いゲストに人気。もっと上の世代にもアフタヌーンティーを楽しんでもらえるようにと、日本料理長が自ら声を上げて完成しました。既に大好評のため、メニューを一部変更して年内までの予定に変更されています。
日本茶を用いた3種のウェルカムドリンクに始まり、みりんで味付けしたカボチャの白玉、水庭をイメージした喉越しのよい竹筒羹、濃厚なフォアグラ最中など興味深いメニューがずらり。
どの席も個室になっており、窓からは広々とした水庭を望めます。このような空間で和のアフタヌーンティーを楽しめるのも、他にはない特長でしょう。
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
ファッションブランドとコラボレーションしたアフタヌーンティーが定番となりましたが、また新しいものが生まれました。ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでは、イタリアングリル「メロディア」とカフェ&バー「リュトモス」で、2021年10月1日から11月30日にかけて「ストリングス・アフタヌーンティー with J&M DAVIDSON」(5,830円、税込・サ別)を提供。
「J&M DAVIDSON」は同ホテルと同じくイギリス発でさりげないラグジュアリーを志向しているので、両者の相性はぴったり。特にオススメは人気バッグ「フリンジ カーニバル」からインスパイアされたモンブラン。栗を包み込み、2種のマロンペーストを使用した香り高い一品です。
今回はアフタヌーンティーをはじめ、ランチ&アフタヌーンティー、テイクアウト、宿泊プランと幅広いラインナップを揃えているので、好みのスタイルでアフタヌーンティーを楽しめます。
The Okura Tokyo
The Okura Tokyoのバーラウンジ「スターライト」では開業2周年を記念し、2021年9月12日から10月31日にかけて「Starlight Afternoon Tea」を特別料金(4,500円、税・サ込)で体験できます。人気のスイーツセットをさらに進化させ、新たにセイボリーやモクテルを加えました。
フレッシュな巨峰のオリジナルモクテルから始まり、プティガトー3種と季節のフルーツのプレートが運ばれた後に、オークラ特選和牛を使用した日替わりのプティバーガーなどのセイボリー、最後には鳴門金時芋をふんだんに用いたアシェットデセール(皿盛りデザート)を味わえます。できたてのアイテムが食べられるのは嬉しいところ。
ドリンクは「ベッジュマン&バートン」の紅茶をはじめとする特別セレクションから1つを選べるだけではなく、アップグレードすれば幻と評される「パナマ ゲイシャコーヒー」や王様といわれる「ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1」もチョイスできます。
最上階の41階、地上約188メートルのラウンジということで、まさに天空のアフタヌーンティーといえるでしょう。
ホテル椿山荘東京
和のアフタヌーンティーでは和菓子店とコラボレーションすることが多いですが、酒造メーカーと協業するホテルが現れました。ホテル椿山荘東京の料亭「錦水」では2021年10月1日から11月10日の平日限定で「KUBOTAアフタヌーンティー」(5,500円、税込・サ別)を提供。朝日酒造の銘酒「久保田」が香るアイテムを体験できます。
新たな魅力や楽しみ方を創出するために、あえてアフタヌーンティーとはあまり馴染みのない日本酒とのコラボレーションに挑戦しました。普段なかなかハードルが高い料亭を体験してもらいたいという想いもあったといいます。
ゆずリキュールが香るティラミス、「久保田 翠寿」を用いた上品な甘味の羊羹、「久保田 千寿」を煮立てたふわふわの「雲海ホイップ」、フローズンにした「久保田 こうじあまざけ」のウェルカムドリンクなど、まさに日本酒づくし。
料亭で日本酒のアフタヌーンティーを体験できるのは、非常に貴重な機会であるといえるでしょう。既に大好評で満席となっていますが、宿泊付きアフタヌーンティーのプランもあり、こちらならまだ予約できます。
ヒルトン東京
中国料理店でもアフタヌーンティーが行われています。ヒルトン東京「王朝」は、2021年10月1日から11月30日に「妃たちのチャイニーズ・アフタヌーンティー」(平日 5,300円、土日祝日 5,600円、税・サ込)を開催。
楊貴妃と西太后から着想を得たメニューとなっているのが、他にはないところ。白キクラゲ、クルミ、ライチなど、二人の妃が好んだといわれる食材が用いられており、独特のプレゼンテーションも印象的です。1階の「マーブルラウンジ」では物語性のあるデザートブッフェが大人気なので、差別化するために自慢の飲茶を中心にしました。
10種類のシェフズ・スペシャルと4種類の特製デザートは、それぞれ1オーダーずつ注文でき、ワゴンでサービスされる10種類の点心は好きなだけ食べられます。特に人気なのが「海老蒸し餃子」「叉焼入りまんじゅう」「XO醤入り海鮮花焼売」。
飲茶を心ゆくまで味わえるということで、早速話題となっています。
秋の新しいアフタヌーンティーへ
ここまで新しいアフタヌーンティーを紹介してきました。
ANAインターコンチネンタルホテル東京はきらびやかな金継ぎをテーマにし、ストリングスホテル東京インターコンチネンタルは同じくイギリス発のラグジュアリーブランド「J&M DAVIDSON」とコラボレーション。ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜とホテル椿山荘東京は趣のある日本料理店でモダンな和のアフタヌーンティーを創出しました。The Okura Tokyoではできたてのアイテムを天空のラウンジで楽しめ、ヒルトン東京では評判の飲茶を満足するまで味わえます。
いずれのアフタヌーンティーも初めての試みであり、新たな魅力を生み出しているのです。緊急事態宣言も解除されたので、安心してアフタヌーンティーに訪れてはいかがでしょうか。