大谷翔平は第3戦に出場の見込み。出場すべきなのか。ドジャースでは4年前に…
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、ワールドシリーズ第2戦の7回裏に二盗を試みてアウトになった際、左肩を痛めた。試合後のデーブ・ロバーツ監督のコメントによると、亜脱臼だという。
翌日、ESPNのカール・ラベッチは、Xにこう書き込んだ。「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、大谷翔平について、私に語った。状態はよく、明日の第3戦でプレーするだろう、と」
そのとおりであれば、幸いにも、大事には至らなかったということだ。
ただ、大谷が第3戦に出場すべきかどうかについては、疑問も残る。
今から4年前、コディ・ベリンジャー(当時ドジャース/現シカゴ・カブス)は、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦の7回裏にホームランを打った。ドジャースは、このホームランにより、3対3から4対3と勝ち越し、そのスコアのまま、試合を終えた。
ホームインした後、ベリンジャーは、チームメイトと腕をぶつけ合って祝福した時に、右肩を痛めた。こちらも、亜脱臼だ。トレーニング・ルームで関節を元に戻し、以降も出場。続くワールドシリーズも欠場はせず、第1戦の4回裏には先制ホームランを記録した。ちなみに、この時は、腕ではなくスパイクを、チームメイトと軽くぶつけ合った。
痛めたのは、送球をするほうの肩ではなく、ワールドシリーズの6試合中、DH出場の第4戦を除く5試合は、センターを守った。けれども、完治はしておらず、結局、オフに右肩の手術を受けた。
ワールドシリーズに出場していなくても、ベリンジャーの手術は、避けられなかったかもしれない。だが、現在、ドジャースは、ワールドシリーズの第1戦と第2戦を終え、2勝0敗としている。少なくとも、第3戦に関しては、大谷を欠場させるという選択肢も、あるような気がする。
なお、大谷が第3戦に出場するかどうかは、まだわからない。ここからの状態によるだろう。例えば、チームメイトのフレディ・フリーマンは、ディビジョン・シリーズ最初の3試合に続き、第4戦も、最初に発表されたスターティング・ラインナップには名を連ねていたが、試合開始の約2時間前に出場を取りやめた。こちらは、右足首の状態が万全ではない。
ドジャースは、複数のポジションを守れるレギュラーあるいは準レギュラー・クラスの選手を、何人か擁する。大谷が欠場する場合のラインナップについては、こちらで書いた。