ノルウェー女性国会議員 53人中25人が政界でセクハラをされた #MeToo
ノルウェーの女性国会議員の多くが、望んでいないセクハラを体験したことがあると口を開いた。調査はノルウェー国営放送局NRKが1日に発表したもの。
女性国会議員はノルウェーには現在69人。53人がNRKの質問に応じ、半数以上がセクハラを体験していたことが判明した。
- 29人は望んでいないセクハラを体験
- 25人は政界でセクハラをされた
- 22人は性的な発言をされた
- 18人は身体的に望んでいない行為をされた(嫌がっていたのに抱擁、キス、太もも・胸・下半身を触るなど)
- 14人はセクハラが原因で政治のイベントの場から退散したことがある
- 10人は自分の党内で、権力ある立場の者から嫌な行為をされた
- 多くの女性がセクハラを5回以上体験した
ベンテ・マティアンセン議員(保守党)は、政治のカンファレンスの後、宿泊先で同僚に嫌な性的なコメントをされ、無理矢理キスをされたことがあると話す。
オースラウグ・ヤコブセン議員(中央党)も、政治のカンファレンスで、男性に胸を触られた。「怒りと恥の思いで、いっぱいになった」と語る。
11人の国会議員は匿名でNRKにエピソードを話した。
「スカートの下に手を入れられて、性器をつかまれた」など、会議中・政治のイベントなどで、権力のある立場の者が若い女性政治家にセクハラしたことがつづられている。
フイトフェルト議員(労働党)は、「みんなで一緒に責任をもってセクハラをなくしていくべき。これは女性だけの責任ではなく、みんなの責任です」と語る。
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Photo&Text: Asaki Abumi