「アナロジー思考」を活用して「嫌いな仕事」を好きになる方法
■どうしたら嫌いもの(仕事)を好きになれるのか?
「好きだから一所懸命にできますよね?」
と表現する人がいる。軽い言葉だ。この言葉の裏には、
(嫌いなら一所懸命にやれないのはあたりまえ)
という考え方が隠れているということだ。
このような考え方に囚われていると、いつまでたってもその思考から抜け出せなくなるかもしれない。現代社会は急速に変化しているため、好きなことだけをしていてもうまくいかない場合がある。例えば、「練習が嫌い」や「読書が苦手」と言っていては、新しいことを学ぶことはできない。
では、どうすればいいのか?
私がお勧めするのは、「アナロジー思考」である。自分理解を進めるため、具体的なものと抽象的なものを交互に考えることだ(具体と抽象の往復運動)。そして、次の2つの質問を使って自問することが大切である。
・自分が好きになるのはどんなパターンのときか?
・そのパターンを嫌いなものに当てはめるとどうなるのか?
アナロジー思考を使って考えてみることで、自分自身を理解することができる。
本日の記事では、以下の5部構成で説明していく。
①5つのパターンでパターン分析「抽象化」する
②5つの共通項をより抽象的に考える
③自分理解を進めるための「抽象化」の手順
④嫌いなものをどのように「好き」に変換するのか?
⑤「嫌いなこと」を好きになる4つの手順
最後まで読んでもらうことで、嫌いなものでも受け入れられるようになるだろう。工夫次第で、夢中になることもできる。
やる気が上がらない仕事、気分が乗らないタスクに苦しんでいる人に、ぜひ読んでいただきたいと思う。
■5つのパターンでパターン分析「抽象化」する
それでは、さっそく「具体と抽象の往復運動」を実践してみよう。
まずは具体的な過去の成功事例を書き出すのだ。成功事例とはもちろん「自分が何かを好きになった過去事例」のことだ。
ただ、ここで注意点がある。
「好き=楽しい」
「好き=嬉しい」
と捉えてはならない。もっと際立たせたほうがいい。人に反対されてもついつい意識してしまう、熱中してしまうことにしよう。
書き方としては、
「周りから止められてもやり(意識し)続けた」
とする。強調するため比較表現も加えるとなおいい。
「●●(ではなく、よりも、なのに)、●●に夢中になった(優先した)」
こう書くのだ。
それでは、実際に書き出してみよう。できれば100個ぐらいは書き出したい。そうでないとパターン分析して抽象化し、法則性を見いだせないからだ。その後、どのように引用するのかは後述する。
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