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【他とは違う】ホテルのストロベリーアフタヌーンティー6選 こだわりやおすすめメニューを訊いた!

東龍グルメジャーナリスト
ストロベリーアフタヌーンティー (C) 東龍

トレンドになっているヌン活

アフタヌーンティーが好調です。コロナ禍において、ディナー営業や酒類提供ができない飲食店の救世主として提供され、大きな人気を博しました。今ではアフタヌーンティーに訪れることがヌン活と呼ばれ、足繁く通う人も多いです。

今年の外食シーンを賑わしたのは? 2022年トレンドグルメ総ざらい!/食べログマガジン

ヌン活=アフタヌーンティーを楽しむ活動は、食べログマガジンの2022年のトレンドで8位に入ったり、「第39回 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に選ばれたりしています。ヌン活はもはや一般的な言葉となっており、世間で認知された活動であるといってよいでしょう。

ホテルのアフタヌーンティー

アフタヌーンティーにとりわけ力を入れているのがホテル。広々とした快適なラウンジで体験できるアフタヌーンティーは、優雅なひとときを過ごせるということで集客力が高いです。以前、注目したいホテルのアフタヌーンティーを紹介したこともありました。

ホテルで注目の秋のアフタヌーンティー6選とその背景(東龍)/Yahoo!ニュース

これからはますます寒さも深まり、大人気のイチゴのシーズンとなります。数あるシーズナルなアフタヌーンティーの中でも、ストロベリーアフタヌーンティーは特に衆目を集める強力なコンテンツです。

様々なホテルがストロベリーアフタヌーンティーを提供していますが、他とはちょっと違う、個性的なストロベリーアフタヌーンティーを、ホテルに訊いたこだわりやおすすめメニューと共に紹介していきましょう。

ザ・プリンス パークタワー東京

(C) ザ・プリンス パークタワー東京
(C) ザ・プリンス パークタワー東京

アフタヌーンティーがイギリスの伝統文化であるのは周知のところですが、美食の国であるフランス風に仕上げたアフタヌーンティーもあります。ザ・プリンス パークタワー東京の「レストラン ブリーズヴェール」では、2023年1月5日から3月31日まで「天空のフレンチアフタヌーンティー」(8,000円)を提供。同店で料理長を務める茂手木了氏は、フランス料理国際コンクール“トロフェ・パッション2022”に日本代表として出場し、総合3位入賞したという実力派です。

モクテル、セイボリー7種、オードブルプレート、スイーツ3種、スコーン2種、2品から選べるグランデセールがサーブされ、紅茶とコーヒーはフリーフロー。特にこだわっているのは、食材の選定、素材の持ち味を生かした調理法、バラエティーに富んだメニュー構成です。

魚によって熟成時間を調整した白身魚のマリネ、イチゴの濃厚さが感じられる酸味の利いたイチゴのスープ、コンクールに出品した2品のデザートがイチオシです。

フレンチ仕立てのアフタヌーンティーを是非とも体験してみてください。

※税込・サ別

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル

(C) ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
(C) ストリングスホテル東京インターコンチネンタル

ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでは、2023年1月18日から3月14日にかけて、イタリアングリル「メロディア」とカフェ&バー「リュトモス」で「マイストロベリー アフタヌーンティー」(6,050円)が提供されています。

エグゼクティブペストリーシェフ長田学氏とイタリアングリル「メロディア」シェフ山本健太郎氏がコラボレーションし、セイボリー3種、スイーツ5種、スコーン2種を紡ぎ出しました。カルダモンやシナモン、ラベンダー、ローズマリーといったハーブやスパイスが、イチゴの魅力をより引き出しています。

イチオシは「いちごチーズケーキ ストロベリージュレ ストロベリーグリーンティーの香り」。2層に重ねたチーズケーキの味わいの変化、チーズケーキのクリーミーな食感とゼリーのツルンとした食感の違いが印象的です。

ディナータイムには「マイストロベリー ナイトアフタヌーンティー」(7,370円)を提供。シャンパーニュのフリーフローが付いたプラン(8,800円)もあるので、お酒とのマリアージュもよさそうです。

※税込・サ別

ヒルトン東京

(C) ヒルトン東京
(C) ヒルトン東京

ヒルトン東京バー&ラウンジ「ZATTA」で2022月12月27日から2023年4月中旬まで提供されている「『いちごオ・レ 』プティ・ブーランジェリー」(平 5,600円、土日祝 6,300円)は、パンの魅力をふんだんに引き出したアフタヌーンティーです。

色々なパンを少しずつ色々食べてもらいたいという、ヘッドベーカー湯田剛史氏の想いが込められており、パン10種、スイーツ2種、フレッシュ苺を用意。パン生地は種類や食感を工夫し、イチゴはジャムにしたり、生地に練り込んだり、クリームに合わせたりしました。ドリンクはオーガニックティーブランド「ART OF TEA」を含む紅茶20種などが味わえます。

イチオシは「ストロベリーショコラのクロワッサンサンド」。見た目も華やかなクロワッサンにイチゴフレーバーの板チョコレートをサンドし、クロワッサンのサクサク感とパリッとしたチョコレートの歯触り、口いっぱいに広がるバターとイチゴのコンビネーションが楽しめます。

パンとイチゴが織りなすアフタヌーンティーを体験してみてはいかがでしょうか。

※税・サ込

ホテル椿山荘東京

(C) ホテル椿山荘東京
(C) ホテル椿山荘東京

イチゴのシーズンはチョコレートのシーズンとも重なります。このふたつを同時に味わえるのが、ホテル椿山荘東京で2023年1月10日から2月28日にかけて提供されている、完全予約制の「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」(WEB予約 5,950円、電話予約 6,450円)です。

セイボリー4種、スイーツ4種、3種のスコーンが、3段ティースタンドに載せられた英国式スタイル。イチゴとチョコレートが随所に使用され、見た目、味わい、食感の変化に富んだスイーツが用意されています。

オススメは紅白の華やかな装いで登場する「いちごミルクセーキ」。ミルクセーキのムースの甘さに、イチゴの酸味がアクセントとして加わり、バランスのとれた食味に仕上がっています。ムースの上に、フレッシュなイチゴが一粒まるごと載せられているのは豪華。

ホテル名物の“東京雲海”とイチゴがコラボレーションしたウェルカムドリンクが付いたプラン(WEB予約 6,950円、電話予約 7,450円)も、ホテル椿山荘東京ならではのドリンクです。

※税込・サ別

ANAインターコンチネンタルホテル東京

(C) ANAインターコンチネンタルホテル東京
(C) ANAインターコンチネンタルホテル東京

ホテルのアフタヌーンティーは一般的にラウンジで行われますが、意外なところでも行われていることも。ANAインターコンチネンタルホテル東京の「ストロベリー・アフタヌーンティー・ブースト」(6,961円)は「ザ・ステーキハウス」で体験できます。

2023年1月5日から5月31日にかけて提供されており、ウェルカムドリンク、セイボリー5種、スイーツ10種に、紅茶とコーヒー、フレーバーティーがフリーフロー。ステーキハウスらしく、食べ応え満点の肉料理も用意されています。

こだわりは、シナモンやカルダモン、山椒やローズマリーなどスパイシーな隠し味がイチゴの魅力を引き出しているところ。オススメは、タルトの中にシナモンクッキーとディプロマットクリームを入れ、ストロベリーアーモンドクラッシュがアクセントになった「ストロベリーとシナモンのタルト」です。

使われているボックスは、このアフタヌーンティーのためだけにつくられた特注品。ステーキハウスのアフタヌーンティーは新体験となるに違いありません。

※税・サ込

グランド ハイアット 東京

(C) グランド ハイアット 東京
(C) グランド ハイアット 東京

アフタヌーンティーはブッフェスタイルでの提供も人気。2023年の干支であるウサギをモチーフにして目を引くのが、2022年12月26日から2023年3月10日まで行われているグランド ハイアット 東京「フレンチ キッチン」の「バニー&ストロベリー アフタヌーンティー ブッフェ」(平 5,720円、土日祝 グラスシャンパーニュ付き 6,820円)です。

スイーツ7種、セイボリー5種、スコーン2種と、バラエティ溢れるメニューが自由に味わえます。紅茶は1種類チョイスし、カフェもお代わり自由。ストロベリーとウサギがテーマながらも、可愛らしいだけではなく、ラグジュアリーに仕上げたプレゼンテーションも見ものです。

イチオシはストロベリーショートケーキ。ふわふわに焼き上げたスポンジ生地にイチゴ、ラズベリー、ブルーベリーの自家製ベリーソースが染み込んでいて、他にはない味わいです。セイボリーでは、クロックムッシュなどのフランス料理が味わえます。

好きなものを好きなだけ食べられるストロベリーアフタヌーンティーは、とても魅力的です。

※税込・サ別

日本人はイチゴが大好き

1月からはホテルに限らず、多くのカフェやレストランでイチゴをテーマとしたアフタヌーンティーが行われます。ホテルはアフタヌーンティーに力を入れていますが、その中でも個性的で他とは違う体験ができるものを紹介しました。

いちごの品種、増加中!/農林水産省

イチゴ | 日本産食材ピックアップ - 農林水産物・食品の輸出支援ポータル/ジェトロ

日本には300種類以上のイチゴがあり、世界全体の品種の半分以上が日本発ともいわれています。生のイチゴの消費量も世界一だといわれているだけに、日本人は世界的にみてもイチゴが大好きな国民であるといってよいでしょう。

今回紹介したストロベリーアフタヌーンティーをはじめとして、多くのストロベリーアフタヌーンティーを体験していただけたら欣幸です。

グルメジャーナリスト

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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