絶対に食べておかねばならない 門司港名物「焼きカレー」厳選3軒
「門司港レトロ」名物の「焼きカレー」とは
九州の玄関口である北九州門司。明治時代から戦前にかけて日本有数の国際的な貿易港として栄えた門司港は、外国の文化が出入りした歴史から異国情緒あふれる街並みが今も残り、「門司港レトロ」として観光客などに人気のエリアとなっている。
古くから洋食文化が浸透していた門司港で、戦後に生まれた門司港名物が「焼きカレー」だ。「焼きカレー」とは、ご飯の上にカレーソースとチーズや卵などを乗せてドリアのように焼き上げた料理で、昭和30年代に一軒の喫茶店で生まれたもの。今は門司港駅周辺を中心とした門司港レトロのご当地グルメとして、40軒以上もの飲食店で提供されている。
門司港レトロ名物となった「焼きカレー」だが、店によってその味わいは様々で、店の数だけ焼きカレーがある。今回は門司港にある人気の焼きカレーを実食。門司港レトロに行ったらまず食べておくべき3軒を厳選した。
潮風を感じながら濃厚な卵のコクを味わう『王様のたまご』
関門海峡に面した絶好のロケーションで、心地良い潮風を感じながら過ごせるテラス席が人気の『王様のたまご』(福岡県北九州市門司区港町9-4)。「焼きカレー」はもちろん、福岡県朝倉産の「輝黄卵」をはじめ地元福岡県産の食材を使った「オムライス」や併設されているカフェの「ふわふわパンケーキ」なども楽しむことが出来る。
「王様の焼きカレー」は、じっくりと煮込んだ深みのあるオリジナルカレーソースに、「輝黄卵」の濃厚なコクとたっぷりのチーズが溶け合う逸品。シンプルな焼きカレーだけではなく、ハンバーグやグリルチキンにシーフード、さらには農園直送の新鮮な野菜などを乗せた豊富なバリエーションの中から、自分好みの焼きカレーを見つけてみよう。
フルーティー&スパイシーであと引く味わい『BEAR FRUITS』
門司港レトロへの入口、JR門司港駅の前で行列を作る店が『BEAR FRUITS』(福岡県北九州市門司区西海岸1-4-7)。2003年の創業以来、「焼きカレー」や「鉄板ナポリタン」「カレーライス」などの洋食メニューも楽しむことが出来る、人気のカフェレストランだ。
一番人気の「スーパー焼きカレー」は、自家製のフォン・ド・ヴォーをベースに果物のまろやかな甘味を加え、さらに十数種類のスパイスを加えたカレーソースが特徴。たっぷりのチーズがコクを与え、さらに卓上に置かれた「びっくりスパイス」を振り掛ければ、よりスパイシーかつ深みのある味わいに変化する。
遊び心あふれる個性派焼きカレー『プリンセスピピ』
世界27ヶ国を巡ったシェフがオリジナリティあふれる焼きカレーを提供する店『プリンセスピピ』(福岡県北九州市門司区西海岸1-4-7)。「博多明太子」や「チキン南蛮」などの九州名物を合わせた焼きカレーから、和牛のステーキに伊勢海老などの高級食材をのせた焼きカレーまで、個性的な焼きカレーが豊富に揃っている。
中でも一番人気の逸品が「野菜ソムリエ焼きカレー」。野菜ソムリエのシェフが厳選した新鮮な野菜がたっぷりと入り、甘味と辛味のバランスが良いカレーソースはエスニックなエッセンスも。通常のグラタン皿の他に、パエリア鍋で豪快に楽しむことも出来る。トッピングも充実しているので、自分好みにカスタマイズするのも楽しい。
今回ご紹介した3軒はいずれも行列が出来る人気の店ばかり。他にも門司港レトロには個性豊かな美味しい焼きカレーを出す店がたくさんあるので、まずはこの3軒から食べ歩きを始めて、自分だけの焼きカレーを見つける旅に出て欲しい。
※写真はすべて筆者によるものです。
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