どうする家康完結!大坂の陣で破却「南惣構堀」が残る場所の行き方
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
大河ドラマ「どうする家康」が完結。終盤で印象深かったのは、やはり大坂の陣ではないでしょうか。
大坂夏の陣では、徳川方が大坂城の堀を埋めましたが、同時に南西を守る「南惣構堀(みなみそうがまえほり)」も埋め立てられました。しかし、今でもその痕跡を見ることができます。
最終回の余韻冷めやらぬなか、「どうする家康」のゆかりの地のなかで、岡崎城はじめ混雑しているスポットを除いた、ぜひ訪ねたい穴場をシリーズでご紹介します。
【第1回】どうする家康完結! 信康自刃「二俣城」には、村上春樹の世界の終り的な場所も
【第2回】どうする家康完結! 瀬名が落命した場所を暗示「謎の地蔵」とは?
【第3回】どうする家康完結! サイレント退場の服部半蔵のお守りの入手方法は?
【第4回】どうする家康完結! 家康29歳、この場所で挫折し出世が始まった
その名も「からほり商店街」
新大阪から地下鉄を乗り継ぎ約30分。大阪メトロの谷町6丁目駅で下車します。
徒歩すぐで、大阪城の南西に位置するからほり商店街(Yahoo!マップ)に到着です。
からほり商店街を歩くと、左手に気になる小さな路地があります。ファット ドッグ スタンドと雅(現在は閉店)の間にあたります。
訪ねる人はほとんどいませんが、印象的な下り坂。「南惣構堀」の跡なのでしょうか?
惣構堀(そうがまえぼり)とは、お城だけではなく、城下町そのものを囲む大がかりな堀を指します。惣構えを施した城は全国に多数ありますが、大坂城のほか、江戸城もその1つ。市ヶ谷・四ツ谷あたりを惣構堀が通っていました。
四ツ谷駅前の外堀跡を掲載 【第3回】どうする家康完結! サイレント退場の服部半蔵のお守りの入手方法は?
家康が埋め立てた「南惣構堀」の跡?
からほり商店街から分岐した、路地の先です!
印象的なこの空間は、現在は子どもの遊び場として、また地域の交流の場として使用されています。ここが、南惣構堀だとすると何とも贅沢な場所です。
路地を振り返ります。不思議とどこを撮影しても、絵になる空間です。歴史の重みが、そうさせるのでしょうか?
この一帯は、南惣構堀の可能性もあるのですが、瓦の原料となる土の採取場も存在したため、その両方の可能性があります。豊臣期の資料は乏しく、はっきりと確定はできませんが、南惣構堀がこの周辺を通っていたのは確かなようです。
徳川方が足止めされ乗り越えられなかった、大がかりな南惣構堀。
また、今回ご紹介した一帯は、大阪大空襲の被害も免れ、古い建物が残されています。ぜひ訪ねてみてください。
ご紹介した場所から、東へ18分歩くと、あの真田丸の跡地です!
からぼり商店街は、ブラタモリ大阪城編でも紹介されました。
【ブラタモリ大阪城と真田丸・全ロケ地】豊臣・徳川の最後の戦いを探る#54(とらべるじゃーな!)