宗像市・鐘崎漁港のすぐそばに、地元の漁師さんが夫婦でいとなむ食堂があります。

「宗像海女（あま）食堂やっさん」です。

店で使う魚は、店主をはじめ地元の漁師さんが水揚げしたもので、新鮮そのものです。

鶏の唐揚げやチキン南蛮などもおいしいと定評がありますが、鶏肉にも野菜にもこだわりながら、安心安全な料理を提供しています。

ボリューム満点でコスパがいいと評判の「宗像海女食堂やっさん」を紹介します。

◇「宗像海女食堂やっさん」の店舗外観

強い日差しの中、車からおりて見たのは、夏空のブルーにとけこむような外観でした。

道路沿いに大きなこの看板を見つけたら、ここが「やっさん」です。

◇「宗像海女食堂やっさん」の店内

店は奥行きがあり広々として窓は大きく、明るくて気持ちの良い店内です。

入り口から中央付近まではテーブル席、奥は掘りごたつ式の客席で、いずれもゆったりと座れます。

客席の反対側奥は厨房、その前にレジがあり、入り口との間には来店客がセルフで使えるよう、子供用のイスや食器そのほかお茶などが準備されていました。

店を経営する七田（しちだ）さんは漁師さんというだけあって、店内には大漁旗（たいりょうばた）が何枚も飾られていて、華やかで活気に満ちた雰囲気があふれています。

壁にかけられた大漁旗の「POLARIS（ポラリス）Ⅱ」は、七田さんが所有する船の名前のようです。

それにしても鮮やかで、見ているだけで元気が出てきます。

◇定食メニュー

娘家族とのランチタイムで子どもたちは、あつあつジューシー「唐揚げ定食」・大人はサクッとフワッと「活きあなご天定食」に決まりです。

穴子天は海老天に変更することもできるようですが、今が旬の穴子を食べない手はありません。

◇唐揚げ定食

子ども用にたのんだ「唐揚げ定食」です。

テーブルに運ばれてくると、ボリューミーでカラフルな料理に思わず「おー」と声が出ます。

これで税込1,000円はうれしい価格です。

唐揚げの鶏肉はハーブ鷄、野菜は宗像市内の農園「ぶたちゃんの畑」産のオーガニック野菜を使用しているそうで、素材にもこだわりっていることがよくわかります。

◇「活きあなご天定食」

大人はそろって「活きあなご天定食」を注文、こちらも同じく税込1,000円というお値段。

このラインナップでこの価格は感動的です。

バックに並んでいるのが主役の穴子天で、大きいので3等分にして揚げています。

手前にはオーガニック野菜のナスやオクラ・シシトウなどが盛られています。

皿にそえられた大根おろしを天つゆにいれて、穴子天からいただきます。

口に入れると、身はふっくらとして風味よく、脂が乗っていてうまみがあふれるのを感じます

天つゆとは別に抹茶塩もそえられているので、味を変えて楽しめるのもうれしいですね。

野菜の煮物やワカメの茎の佃煮などの小鉢も味がよく、ご飯がすすみます。

出されたごはんもみそ汁も、何を食べても「おいしい！」の一言です。

漁師さんとその奥さんが、新鮮な地元の食材にこだわって、腕をふるう料理は最高でした。

鐘崎漁港で水揚げされた、今が旬の「穴子天」は言うまでもなく抜群のおいしさです。

ハーブ鷄を使った唐揚げも「ぶたちゃんの畑」のオーガニック野菜のサラダも、食べる人への思いやりを感じます。

鐘崎の夏の海を楽しんだあとは「宗像海女食堂やっさん」のリーズナブルでからだ思いの食事がおすすめです。