【古賀市】ハートの手水鉢がある「縁」を大切にする神社♫今年から相撲部屋の宿舎になって力士の姿も!
4つの神社が合祀(ごうし)され、6柱の神様をまつる「古賀神社」は、たくさんのご利益があるとのこと。
特に「縁(えにし)」を大切にする神社で、ハートの形をした「手水鉢(ちょうずばち)」があることで有名です。
JR古賀駅東口から徒歩6分、県道534号線をはさんで古賀市役所がすぐそばにあります。
今年の九州場所から阿武松部屋(おうのまつべや)の宿舎となることが決まり、力士たちの姿を見かけるようになるでしょう。
今回は神事「新嘗祭」の取材もさせていただきました。
◇古賀神社
JR古賀駅から近く、市役所が目の前なので、取材など事あるごとに参拝させていただく神社です。
一の鳥居の前には県道534号線が通っています。
鳥居をひとつくぐるたびに深く神域に近づいていきます。
三の鳥居は、見ただけで古いものだと気づくでしょう。
左横にある立て看板に、天保三年(1832年)に建立されたもので、細石(さざれいし)でできていると書かれていました。
聖域を分け示すものとして建つ注連柱(しめばしら)。
この先に拝殿が見えます。
邪気払い、神前守護のために鎮座する吽形(うんぎょう)・阿形(あぎょう)の狛犬は、なかなかの迫力があります。
拝殿で参拝をすませて、本殿に向かいました。
こちらが「幣殿」、「本殿」です。
◇境内社
古賀神社の境内には境内社が2社まつられています。
1社は参道の右側に鎮座する「恵比須神社」です。
もう1社は神殿の左手、境内奥の「稲荷神社」です。
◇境内の様子
境内に入ると参道わきにある手水舎で、まず身も心も清めます。
また、身を清め災いを払う砂「お潮井」も置かれています。
これは、筥崎宮前の箱崎浜の真砂(まさご)です。
その後ろに「折り鶴のおみくじ柱」があるのですが、柱にとまっている5羽の折り鶴もすべてがステンレス製という、とても珍しいものです。
旧皇石(おおいし)神社のご神体がまつられています。
合祀前の「皇石神社」にあったご神体ですが、火事で3分の2の大きさになったそうです。
天明の大飢饉のあとに、これ以上飢饉が起きないように願いを込めて作られた手水鉢が置かれています。
重さ6トンの自然石に神聖な植物とされる「葵の葉」の形に水穴をほったものですが、ハートにも見えることから「ハートの手水鉢」として、縁結びのご利益があるといわれています。
縁(えにし)を大切にする「古賀神社」には、ほかにも縁結びに関係するものが設置されています。
「ご縁結び処」となっている、ハートの絵馬掛け処もそのひとつ。
「赤い糸のおみくじ結び処」は、運命の赤い糸を想像しながらおみくじを結ぶ場所です。
手水舎の左側、壁に沿って置かれているのは、平成14年4月に不審火から火事になり、焼け落ちた神殿の鬼瓦・手水鉢・力石などだそうです。
◇御神木
古賀神社境内にある樹木は基本的にすべてが御神木とされていますが、中でも樹齢が不明とされる「楠木」は雄々しく、神々しさを感じます。
稲荷神社の横には松の葉が3本という珍しい「三葉の松」があります。
葉を身に着けているとご利益があるというので、落ち葉を拾ってバッグにおさめました。
◇新嘗祭の様子
10月15日は古賀神社の神事「新嘗祭(にいなめさい)」が行われます。
取材にうかがった際に撮影の許可をいただき、新嘗祭の様子を画像におさめさせていただきました。
厳粛なうちに執り行われる神事「新嘗祭」に際して、心身が清められる思いです。
◇阿武松部屋(おうのまつべや)の宿舎に!
今年の九州場所から古賀神社が阿武松部屋(おうのまつべや)の寄宿舎に選ばれました。
九州場所期間中、古賀神社境内の演舞場と旧社務所に相撲部屋がやってきます。
力士たちの勇ましい姿や声で、地域全体が活気づきそうですね。
縁を大切にする「古賀神社」ですが、ここには6柱の神様がまつられていて「祈願成就」「恋愛成就」「厄除け」「除災招福」「五穀豊穣」「商売繁盛」「天候祈願」「家内安全」「産業振興」などのご利益があるといわれています。
中でも「ハートの手水鉢」は縁結びのご利益があるとのこと。
今後も古賀神社に参拝の際は、たくさんの人たちがご縁を結びながら、住みよい社会になることを願いたいと思います。