【宗像市】「鐘の岬」に鎮座する由緒ある神社へコミュニティバスで!真っ青な海が広がる絶景を楽しむ♫
宗像市鐘崎の佐屋形山(さやがたやま)中腹に『織幡(おりはた)神社』はあり、地元の人たちには「キシハン様」と親しまれています。
宗像五社(宗像大社の三宮・許斐権現・織幡神社)にもかぞえられる由緒ある神社です。
車を運転しなくても、コミュニティバスで行けると知り、でかけてみました。
そこには絶景がひろがり、涼しい風が吹いていました。
◇赤間駅周辺から織幡神社まで
赤間駅南口から徒歩5分でコミュニティバスのビバモールバス停につきます。
10時45分発に乗車し、終点の京泊(きょうどまり)には11時21分着予定です。
火・木・土・第4日曜日運行と限定されていますが、往復の時刻を設定して行動すれば、片道200円往復しても400円と格安の交通費です。
使わない手はないと思い、快晴の中バスドライブを楽しむことにします。
終点、京泊に「織幡神社」はありました。
◇織幡神社
主祭神である「武内宿弥(たけのうちすくね)」は、神功皇后をたすけて三韓征伐に出兵するさい紅白の2本の旗をこの地で織り、その旗をたずさえて戦ったことから「織幡」と名付けられたといわれています。
織幡神社が鎮座するここ鐘の岬と地島との間は航海の難所とされていて、織幡神社の神々に守られながら船は往き来するのでしょう。
ちなみにご利益は「海上交通安全」「武運長久」「国家鎮護」です。
明治5年村社、明治10年宗像大社の境外摂社となり、明治15年郷社、昭和3年県社となりました。
境内入り口に大きな石がまつられています。
とおいむかし鐘崎沖には外国から運ばれてきた「釣り鐘」が、沈んでいると言い伝えられていて、そのことから金の崎=鐘崎という地名になったと言われています。
時代の有力者たちが釣り鐘を引き上げようとこころみましたが、いずれも失敗しました。
大正8年にときの有力者、山田菊次郎が大金を投じて引き上げたのがこの巨石です。
釣り鐘があがってこなかった時はがっかりしたでしょうが、今も海底に鐘が沈んでいるかも知れないというロマンを地元の人は感じているのかもしれません。
「鐘崎海女(あま)」は特に潜水技術に優れていて、各地で活躍した「海女」発祥の地とされています。
階段の上に拝殿・本殿があります。
参道入口にこれより135段と書かれていたので、覚悟してのぼります。
拝殿の姿が見えてきました。
のぼり切ってふり返ると、鐘崎漁港が一望できます。
すばらしい景色が見られたのと、階段を一気に登りきった達成感で感激の一瞬です。
拝殿に向かっていつもの参拝方法で、拝礼を済ませました。
拝殿に向かって右一段下に「沓塚(くつづか)」と書かれた場所があります。
ここは武内宿弥が「我死なば神霊は必ずやこの地に安ずべし」といいのこし、この場に沓を残して昇天したと言い伝えられているところです。
このみちを上に進むと、沖ノ島遥拝所があるようですが、これ以上登るのはやめました。
下に降りる道に出るのかとのぞいてみると、すばらしい景色にであえました。
眼下に美しくのびるのは鐘崎海水浴場のようです。
こちら方面は山口県の角島になると、木で書かれた標識があります。
海と空の青、山のみどりそして、雲の白とのコントラストにしばらくクギズケです。
参拝をすませて、帰りは参道のひだりがわにあるスロープを使って降りることにします。
階段をのぼったときに比べると、あっという間に参道入口に戻ってきました。
スロープをおりきった参道入口横に、花壇のようなスペースがあり植物に「スイゼンジナ」と名称がついています。
ここでは渡り蝶として知られる「アサギマダラ」が、スイゼンジナをもとめて飛来してくるので、栽培しているのです。
「アサギマダラ」は春から初夏にかけてやってきて、見る人を喜ばせているようです。
バス停と反対に海岸にむかって歩くと、恵比寿神社がまつられていました。
ここでも拝礼を欠かさず、無事鐘崎の岬まで案内いただいたことに感謝して「織幡神社」参拝を終えました。
厳しい暑さになりそうですが、地元宗像の由緒ある「織幡神社」の歴史にふれながら、海風を感じてみるのはいかがでしょうか。
◆織幡神社についての情報
所在地/〒811ー3512 宗像市鐘崎224
問い合せ・連絡先/0940-52ー3774
年毛神社(福津市)
アクセス/赤間駅周辺から
県道97号線(75号線)経由 県道502号線 車で25分程度
コミュニティバス・西鉄バスの利用も可