ポイントは‟縦” 今季メジャー2冠の選手が取り組んできたスイング改造とは【ゴルフ】
日本のゴルフファンにも人気が高いザンダー・シャウフェレが今季大きな飛躍を遂げている。
5月に開催された今季メジャー2戦目の全米プロでメジャー初優勝を飾ったかと思えば、メジャー最終戦(4戦目)の全英オープンも制し、今季2冠となった。
これだけの成績向上を見せた理由の一つに、取り組んできたスイング改造が挙げられる。
シャウフェレは、タイガー・ウッズやブライソン・デシャンボーらを指導してきたクリス・コモ氏に昨秋から師事。
コモ氏の見解をもとに、課題としたのが「レイドオフが強くなることが、ショットの不安定さを招いている」というポイント。
再現性高くスクエアなトップオブスイングにすることに成功したことが、成績向上につながっているようだ。
また、この改造は、クラブの動きと肩の動きを関連付けて行っており、多くのゴルファーがよりよいスイングを目指す上で参考になる取り組みだ。
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レイドオフと肩の動き
シャウフェレは、バックスイングで左肩が上がり、両肩のラインがフラットになる動きの改善に取り組んだ。
シャウフェレの場合、クラブの勢いに持っていかれて、左肩が上がると、レイドオフが強まるわけだが、そうならないためには、肩の縦回転(体幹の側屈)の意識を高めて、クラブを立てる感覚を取り込んでいく必要がある。
シャフトクロスの要素
バックスイングで肩を縦回転させてクラブを立てる、というのは、シャフトクロスのトップオブスイングになってしまう‟感じ”がする動き。
シャウフェレにも同様のものがあったかもしれないが、レイドオフの現状にシャフトクロスのイメージが入り、それらが調和されることでスクエアになる(結果的にシャフトクロスにはならない)。
元々がシャフトクロスの人は、レイドオフのイメージを入れることでスクエアに近づく、ということになる。
体幹と腕とクラブの調和
シャウフェレは、セットアップ時の動きやワッグルの仕方を見ると、体幹と腕とクラブの調和を大切にしていることがうかがえる。
そして、今回のスイング改造により、そのクオリティーが高まった。
トップオブスイングでのクラブの向きをより良くしようとした場合、小手先でそのクラブの向きだけを変えようとしても、求める結果は得にくい。
クラブの動きと体の動きを関連付けながら取り組むことで、正しく変えていきやすくなる。
以下の記事の中で、シャウフェレの取り組みについて触れている記事を紹介している。ご一読いただきたい。
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