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とにかく振る!?男子ゴルフ界のレジェンドが言う、良いスイング作りに欠かせないものとは

野洲明ゴルフ活動家

YouTubeなどではスイング理論が溢れかえっている。あらゆる理論や考え方に気軽に触れられるようになってきたことは良いことだが、それにより迷走が加速するゴルファーが増えてきている。

そんなゴルファーが耳を傾けるべき、かもしれない指導を行っている人がいる。

ジャンボ尾崎こと尾崎将司である。(レッスンコンテンツが多くあるわけでもなく一般ゴルファーが直接指導を受けることは難しいのだが。。。)

「とにかく振れ」

尾崎のスイング作りのど真ん中にあるのが「とにかく振る」というもの。

これは「コースラウンドでマン振りするべき、という話ではない。素振りを中心に、強くクラブを振る(振ろうとする)トレーニングをすることで、うまく体幹を使ったスイングが身につく、というものだ。

1996年賞金ランキング2位で、ジャンボ軍団の金子柱憲著「誰も書けなかったジャンボ尾崎」によると、ジュニアゴルファーに対して次の通り指導している。

ボールばかり打つだけでは、悪い部分は直せないよ。スイングを直すことは大変な作業と時間がかかるんだ。形ばかり気にするな。

「素振りをするべき」はプロ志望者だけなのか!?

上記の本では次のことも書かれている。

野球界と比べるとゴルフ界は素振りの文化がない。ゴルフ選手はもっと素振りをするべき。

この素振り重要説。多くのゴルファーにとっては馬耳東風かもしれない。「それはプロ志望者の話だろう」と。

確かに尾崎が指導するのは、プロやプロ志望者たち。だが、素振りが重要なのは一般ゴルファーも同じ。

どのレベルのゴルファーでも、良いスイングを癖付ける上で欠かせない練習が、素振りだ。

ちなみに、尾崎は細かい難しいことは言わないらしい。細かいことについてわからないのではなく、一通り分かっている上で、一周まわって発せられる言葉が、簡潔なようだ。

<関連記事>
ジャンボ軍団 金子柱憲著「誰も書けなかった ジャンボ尾崎」(GOLFERS SUPPORT)

米ツアーで存在感を高めてきている西郷真央

今季から米ツアーを主戦場にしている西郷真央は、尾崎に師事している。

西郷は年間ポイントランキングで現時点で9位につけており、ルーキーオブザイヤーのポイントレースで首位を快走している。

‟ジャンボイズム”が注がれている西郷は、現在日本で開催中の、日米共催TOTOジャパンクラシックに、米ツアー初優勝を狙って出場している。

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今年も優勝は日本人選手か!?日米共催のTOTOジャパンクラシック開催中(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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