【鎌倉市】鎌倉を「働くまち」に。起業へのチャレンジを市が支援「かまくら起業のススメ」2期生を募集中
自分の「好き」や「こだわり」を起点に、自分らしい起業をサポートするための機会として昨年度からスタートした「かまくら起業のススメ」(以下、かまスス)。現在2期生の募集を行っています。
前回掲載したとおり、鎌倉市が主催する起業家スタートアップ支援プログラムで、このプログラムに参加することによって、自分の想いやアイデアをカタチにする機会が得られ、鎌倉でお互いの起業を応援し合える仲間と出会え、既に自分らしい事業づくりをしている起業家から学ぶことができます。
運営事業者の「株式会社あゆみの」の町塚さんは、「“起業”というと、ハイリスクハイリターンなイメージがありますが、近年、副業も当たり前になっており、挑戦のハードルも下がってきています。」とおっしゃいます。
プログラムの参加条件と申込み手順
参加対象:鎌倉市民または鎌倉市内での起業を考えている方
申込み:8月5日(月)18:00まで
定員:20名
書類や面談にて選考の後、受講者が決定します。
前半プログラム (2024年9月~2025年1月)
後半プログラム (2025年1月~2025年3月)
※今期から必要に応じて託児の用意があります。
事業の規模や形態は問わず、個人事業主としての起業や副業も可能です。自分の理想のライフスタイルの実現に向けて起業を目指す情熱のある方、鎌倉市や地域のコミュニティに対して想いがあり協力的な方など、事業化に向けて自ら動ける方が求められます。
かまススマ1期生の吉田さんにお話を伺いました。
今年6月に北鎌倉台商店街でパン屋さん「Cailloux (カイユー)」を開業された吉田さん。町内会の掲示板でかまススの募集を見たことがきっかけでプログラムに参加されたそうです。
「起業がゴールじゃない、むしろそこに至るまでに頭を整理したり、人脈をつくったりすることに意味があるプログラムだなと思います。最初は、思い描く事業の価値を誰にどう届けたいか、こういうことをしたいな、というところからもっと掘り下げて、それを客観的な言葉で文章にして。一人で考えた自分の事業と他の人から見た自分の事業の強み、自分の考えが他の人から見てどうなのかを知ることができたし、異業種の人と意見交換をしたりアドバイスをもらったりして視野が広がりました。指導するとか強制は全くなくて、周りの意見を聞いて、共感してもらいながら次はこうしよう、と自分で気づくことができました。」
また、同年代の方も多く、共通点もあったそう。
「就職して10年以上経って、ずっとこの仕事を続けるか、それとも仕事を変えるか、ちょうどそういうタイミングだったので。みんな違うと思っていたけど、話をしてみると似たようなことを考えていたんだなと思いました。」
かまススのプログラムが終了した後も、メンターの方が必要な人に繋いでくれたり、必要な情報にいつでもアクセスできたりという安心感も大きいそうです。
「開業してからやろうと思っていることって忙しくてなかなかできなくて。開業前に人脈をどれだけつくるか、どれだけ人に知ってもらうかがかなり重要です。」とおっしゃっていました。
プログラム参加者のアイデアからマルシェを開催
かまスス1期生同士が、“お互いの事業をもっと知りたい!”という想いから自ら動きだし、今年3月に「かまススマルシェ」を開催しました。
入り口の看板は、「ZAMPU PROJECT」さんの布+「鎌倉竹部」さんの竹+「Cailloux」さんの書+「endrole」さんのサポートによって作られたもの。メンバー同士のコラボレーション作品です!
「かまくらこどものりもの研究所」の池田さん。浄明寺で自転車の修理と中古自転車の販売を行う、町の自転車相談所を開業されています。
私も当日伺いましたが、みなさん本当に仲が良い!まるで文化祭のような楽しさと、そのバイタリティに良い刺激を受けました。
お互いの悩みを共有できるコミュニティがある
「実際に事業にしていくうえで、さまざまなコラボレーションや活動の実践が必要になります。」と町塚さん。
プログラムの参加者同士が交流し、そこからコラボが生まれるなど、仲間にも恵まれるそうです。
異なる視点やアイデアを持つ仲間がいることで、問題解決の糸口を見つけやすくなりますし、相互に励まし合うことで目標達成の可能性も高まりますね。
起業は自分のスキルやアイデアだけでなく、多くの人とのつながりや協力が不可欠。決して孤独なものではないことが分かりました。
自分のやりたいことで起業したい、起業に興味はあるけれど、何から始めれば誰に聞けばいいのか分からない、という方は、「かまくら起業のススメ」で一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。その一歩が未来の大きな変化につながるかもしれません。