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ドラム式洗濯機を使ってわかった生活の変化 健康を保つために、便利な道具を使って得られる時間の使い方

わか子ライター

もう、半年以上前の話になる。

わが家で使って10年になる洗濯機に異音がしていた。ネットで修理出来るか検索してみたけれど、買い替えた方が良さそうだ。しかし、洗濯機も安いものではない。そう思いながら、見て見ぬふりをしていた。

子どもたちは小学校から野球をしており、高校野球もした。野球少年二人分の練習着やユニフォームを洗濯するには、購入時では大き目サイズであった10kgの縦型洗濯機でも1日に2回まわす日も珍しくなかった。とても良く働いてくれたことに感謝している。電化製品の寿命は10年ともいわれるけれど、もう少し働いてくれないかなと思うけれど、洗濯機にすれば、もう十分頑張ったと言いたいのかもしれない。

ドラム式洗濯機に買い替えるよね?大学生になった子どもが言った。

あんなに便利なドラム式洗濯機を購入しないという選択肢はない、と言う。異音がしても頑張って働いてくれている洗濯機に気付いている子どもは、早々にドラム式洗濯機に買い替えるよう、母親である私をおどそうとする(誤) 説得する。

ドラム式洗濯機のお値段を調べて驚いた。

た、高すぎる…。

日常生活必需品である洗濯機がこんなに高くても良いのかと、疑問に思う。ついでに、縦型洗濯機の値段も調べてみると、それでもこんな値段なのか。決して安い買い物ではないと感じた瞬間だった。

縦型洗濯機に買い替えても結構なお値段だ。ドラム式洗濯機は高価すぎて別次元の世界の話であり、その時は、現実味さえ感じなかった。

そんなことを考えながらも月日はいやおうなしに流れる。日を追うごとにわが家の洗濯機の悲鳴のような異音は収まるどころか、頭で理解できている未来の現実を忠実に表してくれた。

そろそろ、ご近所迷惑になる騒音のレベルに達するから限界だね。

そうだよね。子どもの言葉に納得する。わが家の洗濯機をドラム式に買い替える運動を、確実に実行しようとしている子どもの狙い通りの展開であり、何だか嬉しそうな表情をしているのが気に入らない。そんな嬉しそうな顔しなくても良いじゃないか。

夜な夜な呪いでもかけてるんじゃないの?

そんな暇はないよ。

私の反撃はあっさりとかわされた。

呪いをかけてもなんでもいいから買い替えようよ。ドラム式に。

完全に子どものペースだ。わが家の洗濯機は壊れる寸前であり、いつ、突然死するかもしれない。洗濯機の買い替えは必須だけれど、私はドラム式洗濯機に買い替えるとは一言も言っていない。でも、もう一度考えてみる。

金銭的理由でドラム式洗濯機に買い替えるのは無理だから、縦型洗濯機に買い替えると言えば、通らない話ではない。しかし、お金を出すはずもない子どもはドラム式洗濯機の一択で、きっと譲らないだろう。再度言われる理由は、こんな便利な物を使わない理由が見つからないということ。

そうかもしれないけれど、お高いのよ。

この状況でドラム式洗濯機を却下して縦型洗濯機を買ったら、新しく買った洗濯機が壊れるまでの約10年間、何かにつけて子どもにチクチクいわれそうだ。その状況は私の精神衛生を含めて、なんとしても避けたい。私がシングルのわが家では、地震・雷・火事・息子なのである。子ども成長してくれたことにはとても感謝しているけれど、時には母が心で思う事があっても良い。

ドラム式洗濯機がやってきてから私の生活は一変した。便利だ。

当初は、私の方が戸惑ってしまい、無駄に洗濯だけして外に干したりと、謎の行動までしてしまったけれど、数日すれば慣れる。洗濯機に洗濯物と洗剤をいれてスタートボタンを押すだけで、数時間後には乾燥まで終わっている。朝でも夜でも、外が雨でも毎日雨でも大丈夫。一番気になっていた電気代と水道代も、わが家ではドラム式洗濯機が圧勝する結果だった。

長年の間、毎日洗濯して、干して、乾いたら取り込んでいた。その動作の半分以上の労力と。時間の制約は無くなった。なんだか、ぼーっとリビングで座っていた。

人類が、洗濯という家事労働から解放された瞬間だった。革命でしかない。

本末転倒?

私のようなおばさんの年齢では目の前に生活習慣病が迫っている。

生活習慣病をそのままにしておけば、脳卒中や心臓病などの大きな病気にかかりやすくなる。これから高齢者に向けて年齢を重ねていく中で、大きな病気にかかり、後遺症を残すという事はできる限り避けたい。自分の時間を楽しみながら、自分の事は自分でしたいと誰もが思う事である。

そのような中で、健康を保つには運動が大切であり、私も、休日には近所の公園にウォーキングやジョギングをしたり、歩く事を趣味として登山や街道ウォークを楽しんでいる。

健康のために運動をしているのに、家事労働である日常で体を動かすことが減り、運動量が少なくなった?

今までも、これからも社会は変わり続ける

昔から今に変わってきたように、これからも社会は変わり続けていく。洗濯機だけでなく、便利な物はこれからも次々に出てくる。便利な物はどんどん使うほうが良いと思う。

新しく出来た便利なものを使うタイミングはいつだってかまわないと思う。急がなくても良い。時がたてば、今では新しく出来た便利なドラム式洗濯機が、普通になる日が近い未来にやってくる。二層式洗濯機が真新しく感じた時代もあったのだ。それが全自動洗濯機になり、ドラム式洗濯機になるのに何年間、かかったのか。あっと言う間だったように感じる。

便利な物はどんどん使って、できた時間は自分の時間。そうすれば、ころのゆとりが生まれる。

得られた時間をどう使うか

10年後、20年後の自分はどうなっていたいか。楽しんで生活できていたいと思う。どういう楽しみがあるかはその人によるものだけれど、何をするにしても体が資本だと思う。見たいもの、やりたいこと、美味しい物を食べるのもぐっすり寝られるのも体があってこそである。

得られた時間を無駄にせずに、自分のために使おう。

まずは、自分の体を健康に。

健康な体を使って、自分が楽しいと思う事をたくさんしよう。

そう考えると、やっぱり、適度な運動は欠かせなくなってくる。

得られた時間の使い方は、毎日とは言わなくても、週に何回かは運動をする時間を取り入れるのも良いではないか。気分転換やストレス解消にもなる。

家電が便利になって人間が動かなくなり病気になるのではなく、

便利になった時間を有意義に使って、健康で毎日を楽しめるようになれるのは、人間でありたい。

ライター

東京都在住のおばさんです。子育てが落ち着いてきた頃より趣味で登山や街道歩き等を始めました。歩く旅は大変だというイメージがありますが、歩く事で解る楽しみもあります。実際に歩く旅をして、歩く旅の楽しさをお伝えしたいと思っています。

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