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久保建英にビッグクラブ移籍の可能性が浮上。得点力アップの「秘密」とビッグディールのボーダーライン。

森田泰史スポーツライター
ドリブルする久保(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

大きなニュースが、飛び込んできた。

久保建英にビッグクラブ移籍の可能性が浮上した。スペイン『マルカ』やイギリス『サン』によれば、マンチェスター・ユナイテッドが久保を狙っているという。

■マンチェスター・ユナイテッドのプラン

ユナイテッドは、2022年夏に移籍金9500万ユーロ(約148億円)で獲得したアントニーの代役として、久保の獲得に動こうとしているようだ。

アントニーはアヤックスからユナイテッドに移籍後、公式戦62試合に出場して8得点3アシストを記録している。そのパフォーマンスは指揮官やサポーターを納得させるものになっていない。また、ピッチ外でも問題を抱えており、ユナイテッドは彼を来夏の放出候補に挙げている。

競り合うアントニーとキム・ミンジェ
競り合うアントニーとキム・ミンジェ写真:ロイター/アフロ

一方、久保は、2022年夏にレアル・マドリーから移籍金650万ユーロ(約9億円)でレアル・ソシエダに移籍。以降、公式戦67試合に出場して15得点13アシストをマークしている。

久保は、この数シーズンで、得点力をアップさせた。それがビッグクラブの真剣な関心を引き付けたのは間違いない。ただ、焦点を当てるべきは、どのようにして久保の得点力が上がったか、だ。

■久保の得点力とスペースラン

昨季開幕戦、イマノル・アルグアシル監督は久保を2トップの一角で起用した。その起用法には、周囲の誰もが、久保自身でさえ、驚きを隠せなかった。

だがイマノル監督には分かっていたのだろう。久保を最前線に置くことで、彼の「守備力」を隠し、なおかつスペースランニングを覚えさせることで、より決定的な仕事をさせられると。

写真:ロイター/アフロ

昨季、久保はリーガエスパニョーラで35試合に出場して9得点を挙げている。マジョルカ時代(4得点)、ビジャレアル時代(無得点)、ヘタフェ時代(1得点)、マジョルカ時代(1得点)から顧みて、明らかに得点ペースが上がっていた。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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